今年の4月に娘が高校にあがり早速テニス部に入部しました。
娘は小学3年からテニスを始めていたので、周りの人たちよりは
上手く、先輩からも期待されているようです。
リーグ戦(団体戦)にも出してもらえそうです。
この話を聞いて思いだすことがありました。
私は、小学生の頃、少年野球チームのエースをしていました。
先生からも一目置かれ、あまり苦労することなく楽しく過ごしていました。
ある大会で負けた時のことでした。
先生がポツリと皆に話されました。
「今日は、皆に試合に出してやりたかったけどH君は出る番が来なかったな。
でも、H君、お前は嫌な顔を見せず、ずっとボール拾いをしてくれたな。ありがとう。」
この時、ハッと強い衝撃をうけました。
今まで、一緒に練習してきたけど、当たり前にエースをやってきて、H君に対しては
いつもひもの切れたグローブをはめていたので、「ちゃんとしたグローブ買ってもらえや。」
なんて言ったこともありました。
彼が試合に出れないのは当たり前、とそんなこと気にもしたことがありませんでした。
この日の先生の言葉は、35年経っても、なぜか心から離れずにずっといました。
それからのテニス人生、当然、逆の立場で、私がレギュラーに入れず悔しい思いも何度もしてきました。
また、レギュラーに選ばれた試合で負けた時、お前が出たんじゃ勝てなくて当然だな
と言われたこともあり、嫌な経験もたくさんしてきました。
ただ私が心に決めていることがあります。
ダブルスでも、団体戦でも、味方が失敗した時は、
「かまへんよ、ドンマイ」と笑い飛ばすことにしています。
勝負の世界は、そんな甘いもんじゃないと言われる人もいると思いますが、
娘には団体戦のレギューラー入りの陰には、悔しい思いをしている人のことを
思いやる気持ちを大切にしてほしい。
