ヤスサコの腎臓癌、肺転移、ステージ4の闘病ブログ

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腎臓ガン・肺転移 ステージ4の闘病ブログ
会社の健康診断で肺に影が、、、
結果、腎臓ガンのstage4
その後、左上腕骨にも転移し、人工肩に。
しかし、めげずに日々楽しく生きています。

月1回の病院通いを始めて6年になる。

この春で7年目に突入するが、これは野球の大谷翔平選手のMLB歴と一致する。
山あり谷ありの治療経過だったけれども、その間の大谷選手の活躍には随分と助けられてきた。

最近は病院(がん専門院)の混み具合が以前よりひどくなってきたと感じており、やはりコロナ蔓延期のがん検診の減少が今になって反動として来ているのだろうか。

ここで今までの経験を踏まえ、患者にとって大切な医師とのコミュニケーションの土台となる環境について思うところがあり、今回はその件について述べてみようと思う。


ただし今から述べる内容は医師と患者のコミュニケーション課題の本質ではなく、あくまで環境の1要素である事をお断りしておく。

医師は毎日多くの患者を診察する。
特にがん患者の場合、患者本人だけでなく家族共々相対する場合が多いかもしれない。しかしどんな状況であれ基本となるのは「患者の顔を見て話をする」という事だろう。
これは診察に限らず、人との対話の原則だと思う。

しかしこの原則が、間にパソコンが入って来ると少々ややこしい事となる。


具体例をあげよう。


通常、医師は患者と話をしながらカルテ作成や薬の処方等をキーボードに打ち込んでいく。(入力補助員がいる場合は別)


この所作に関して、医師の特性(あるいは性格)によって大きな差異が発生するのだ。

先程話した「患者の顔を見て話す」という基本所作がキーボード操作により変わってしまう。

そして患者にとっては、医師がモニターばかり見て顔を見て話をしてくれない、という不満が多いのが事実なのだ。


仮に医師のタイプを以下の3タイプにわけてみる。


①患者とは真摯に対応したいと考えているが、キーボード入力に手間を取られ、ついモニター画面を見続けてしまうタイプ。

②コミュニケーションがあまり得意ではなく、モニター画面に逃避してしまうタイプ。

③診察数をこなす事に全力で、結果モニター画面を見続けてしまうタイプ。

②のタイプはこの場では論じない。

問題は①と③のタイプで、このような場合は工夫により多少の改善が出来るのではないかと思う。


そして結論を言えば、医師は患者に対し利き腕の反対側(大半は左側)で接する事により、患者の顔を容易く見ながら話が出来るのではないかと考える。


私の経験上、診察室のドアから入り左右どちらかに机が配置されその上にモニターとキーボードが置かれている場合がほとんどだ。

そして左側に机が配置され、医師の左側面と相対する場合が患者にとっては話しやすいのだ。


それは何故か。


理由として、利き腕(大半は右手)でマウス操作をしながらも医師は容易に患者の顔を見る事ができるからだと考える。

右側に机が配置された場合、マウスを握る右腕がひとつの壁となってしまい、医師は患者を見るのではなくついモニターを見てしまう。

これは自分でやってみれば理解いただけるだろう。


右手を使いながら右を向くのは、その所作に捻りの動きが入るためやりづらい。

タイプ①、③の医師でこのような環境であれば、患者とは左側面で接する環境に変えるべきだと私は思う。


また、顔の左側面は柔和な印象を与えると先日のTV(NHK・BS ヒューマニエンス)でも論じられていたので、左側で接するのはいいことだと思う。


医師と患者のコミュニケーションについてはいつの時代でも何かしらの課題がある。

この先少しでも改善されていくことを1患者としては期待したい。