2023年、今年最初の1本は、これ。

ただし、ブルーレイ版ではなく、随分昔に買っていたDVDを、やっと封を切った、という次第。

https://www.imdb.com/title/tt0037382/

実は、この映画で眺めたかったのは、ホーギー・カーマイケルなんです。

ホテルのバーでピアノを演奏するクリケット役。さすがに指は長かったですが、ボギーと比べても随分、背は低かったようです。調べたら、カーマイケルも、ボギーも、そして原作者ヘミングウェイも、皆さん1899年生まれ、なんですね。

さて、モーガン船長役のボギーは、映画「カサブランカ」(1942)でのリック同様、レジスタンスと最初は距離を置くものの、結局は一肌脱ぐ、という役どころで、結構でした。

しかし、邦題「脱出」とはありますが、実際は脱出できたのか、どうか。さあ、脱出するぞ、という所で、映画は終わり、えっ、となってしまいました。

原題 To Have and Have Not。訳すとすれば「持つことと持たざること」「持てるもの持たざるもの」「持つと持たぬと」いずれもイマイチで、何のことか不明です。

私の映画から受けた印象を記せば、レジスタンスの台詞「君が持っていて羨ましい」からして、肝っ玉、行動力、勇気を持つ者(モーガン船長)、持たない者(レジスタンス)、ということではないでしょうか?

次は、バコールとの共演2作目の「三つ数えろ」(1946)でしょう。

いや、フィリップ・マーロウに行く前に、鑑賞済みではありますが、彼のサム・スペード役の「マルタの鷹」(1941)と参りましょう。

と思ったところで、この「マルタの鷹」以降のボギー作品、それまでは「汚れた顔の天使」等、悪役、端役が多かったので、「カサブランカ」も含めて、ボギー、俺も男だ! ○○持ってる(付いてる)ぜ!(To Have and Have Not)と呟きたくなってしまう作品を、何本か持ってるDVDで、改めて鑑賞したくなりました。ボギー祭り こんな感じ、でしょうか。

「マルタの鷹」(1941)

「カサブランカ」(1942)

「脱出」(1944)今度は英語字幕で!

「三つ数えろ」(1946)