何と、名作「我が道を往く」には続編があった!

なるほど、ラストがオマリー神父は新たな教区に向かう、というシーンでしたので、有り得る話です。

今回は、そのオマリー神父、バーグマン率いる聖メリー教会、ここでは付属の学校もあっての経営難、古い施設の修繕も困難、という設定でした。

猪俣さんは前作「我が道を往く」について、「この映画がハリウッドで作られた1944年(昭和19年)、7月にはサイパンが陥落、8月には学徒動員令、11月にはB29が東京を初空襲した」「同じ頃、アメリカでは悠々と「我が道を往く」「キュリー夫人」など不朽の名作が作られていた。そこにはまったく戦争の匂いがなかった」と書いておられましたが、実は「我が道を往く」には、若い恋人たちが慌てて結婚したのは夫が空軍に入隊したから、というシーンがあって、ニオイはありました。

しかし、今回の作品に、戦争のニオイは全くありません(こちらの方が先に撮られていた、という話です)。アメリカという国の悠々として、凄かったところでしょう。

さて、バーグマンといえば、当時、カサブランカ(1942)、誰が為に鐘は鳴る(1943)、ガス燈(1944)とヒット作を連発、絶頂期にあった頃ですので、さすがにその美貌は輝いていて、結構でした。

この作品もそうですが、「かれらに音楽を」での不良少年、「我が道を往く」では聖歌隊、と同様、子供達がもう一方の主役で、クロスビー、バーグマンとの絡みでイイ味を出していましたね。

これは、彼女が喧嘩に勝てるようボクシングのレッスンをしているシーン。あのバーグマンが、と微笑ましく、楽しめました。

なお、ウィキペディアによると、本作が映画「ゴッドファーザー」のワンシーンに出てくるそうです。

In The Godfather (1972), Michael and Kay see The Bells of St. Mary's at Radio City Music Hall.

そうなんですか、気付きませんでした。今度、確認したいですね。