今回のテーマは『モータリゼーション』です。
モータリゼーションとは一般的に『自動車利用の大衆化』のことを指します。
特に鉄道の発達していない地方においてこの現象は多く見られます。
私も都内で過ごしていた頃に比べると格段に『歩くこと』が少なくなりました。
都内では、
最寄りの駅まで、徒歩で移動。
乗り換えがあれば、徒歩で移動。
目的地までは、徒歩で移動。
と車がない生活では鉄道か歩くかのどちらかでした。
しかし、愛媛県に帰郷して以来、
どこへいくにも車を利用する頻度が高くなり、
意識的に、徒歩や自転車などを利用しようと思わないと、
車を優先的に使っています。
これは地方特有の郊外型店舗の乱立や鉄道網や公共バスなどの未発達が
原因だとは思いますが、カラダをことを考えると少しでも徒歩や自転車を
取り入れたほうがよいと考えます。
『長寿日本一の県』で有名であった沖縄県ですが、
現在は日本一ではありません。
2005年の厚生労働省のデータでは、女性は1位ですが
男性は25位まで一気に転落しています。
その原因は多くありますが、一つは食の欧米化が急速に進んだこと。
そして、二つ目はモータリゼーション化によって運動をしなくなったことです。
また、BMIという肥満の度合いを示す指標でみても、
男性でも女性でも沖縄県が残念ながら全国1位。
また男性の5割近くが肥満というデータがあります。
この結果にともない、沖縄県では1991年にはほぼ4%であった
2型糖尿病患者の割合が、2004年までの14年間で8%程度に倍増しています。
豊かな生活を得るために、社会はどんどん便利になっていきます。
物事が手軽になるにつれて、人間にかかる手間は薄れていきます。
しかしそれによって、健康を失うのであれば本末転倒です。