母は昔からおしゃべりだった。

 

こちらの返答を待たず、次から次へと話を進めていく。

「独演会」状態。

それは認知症となった今も変わっていない。

認知症になる前は、大好きな読書で得た知識を漫談のように披露する。

ただ今は、話す内容が認知症特有の内容になってしまった。

 

母についていえば、過保護に育てた妹のことを始終心配する内容で、感情で表すと「哀」。

終わりのない話が延々と続く。

 

その母はまだ70歳。

包括支援センターの方やケアマネさん、病院関係者などの方から、

「あらまだ若いのね」「かわいそうに」

と必ず言われる。

そう、まだ70歳。世間では元気に人生を楽しんでいる年ごろ。

 

近々、病院から介護施設へ移るのだが、本当にこれでいいのか、でも自宅介護は不可能だし、この先10年20年生きるとしたら本人にとってこのままでいいのか、心の中はモヤモヤしている。