漫画が好きでした。

中高生時代は、りぼんと月間マーガレットを読んでいました。

中でも一条ゆかりさんが大大大好き。

大人になって漫画から随分離れてしまいましたが、一条ゆかりさんの作品だけは新作が出ると単行本を買っていました。

その本たちは手放せなくて、何度も読み返しながら今も手元にあります。

それらの単行本を娘も読んで、娘も一条ゆかりさんが大好きです。

一条ゆかりさんは緑内障を患って今は漫画を描いていないみたいで、本当に残念です。

絵も素敵ですが、登場人物たちのキャラクターの奇抜さや真理をついたセリフ、オシャレな場所やアイテム、それらの織りなすストーリーは奇想天外だったりすごく身近だったり・・と枚挙にいとまがない。

そんな中に描かれる登場人物たちに、一貫してある”好き”を貫くためのストイックさが好きです。

その一条ゆかりさんがエッセイ本を出していたのを図書館で発見！

「不倫、それは峠の茶屋に似ている」

表紙には正にストイックな感じの副題が

「たるんだ心に一喝！！」

どの部分も好きだけど、敢えて１番目にあるエッセイには

自分の実力をキープするだけではどんどん「古い人」になっていく。

同じ努力を続けているだけでは、時代はどんどん進んでいるのだから、その分取り残されてしまう。

人気漫画家を維持するために、どれだけ努力してきたのかが分かる一文です。

カッコいい・・

小市民の私にとっても、時代の進化に追いつくべく日々情報や身体のアップデートは必須です。

そうと分かっていても努力し続けるのって大変なこと。

「面倒くさい」はすべてを終わらせる最終兵器。

恋愛も人づきあいも美容も人生でたいていのことは「面倒くさい」で終了します。

「面倒くさい」は、年をとると加速します。

タイトルはキャッチーなフレーズの「不倫」とありますが、恋愛だけじゃなく、成功、美と健康、人間、人生など、一条ゆかりワールド満載です。

それにその後の「有閑倶楽部」が、ちょっと漫画で描かれていて嬉しい

一条ゆかりの漫画が好き