隊員さんが

極めて冷静だったから

私は少し安心した

 

救急車のサイレンが根岸の街を抜けていく

 

「一緒に、お

父さんにお願いしようじゃないかね。」

 

祖母と私は

仏壇の前に座り

相変わらずの変な経文で

おとうとの無事を祈っていた