おとうとの声に息がまじり

力がなくなっている

 

「おばあちゃま、一一九、一一九よ。」

私が叫ぶ

 

「そうだね、一、一、九。」

 

黒電話のダイアルは

猫が満腹で歩くみたいに遅いのだ