このご馳走には

大枚はかかっていないのがわかるが

遊び心というものが

それに変えられない物であるという事が

身体に染み付くという

自然な教えのようである

 

これはきっと

私が逢えなかった

 

母の母である

私にとっては母方の祖母にあたる人の心だろうと

一人うなずく

 

祖母は

たおやかな人であったのだろうと

出逢わなかった運命を受け止め

その姿を偲んでいた