「お母様、柔らかくなりました。」

 

「ちょうど良かった。こちらも、

お刺身の切りがいいところですよ。

 

あら、とてもいい感じね。これ以上待っていると、

ぬるぬるしてきますからね。

じゃあ、昆布を目の前に置きましょう。」

 

私が昆布を持つを

磯とお酒が混じった香りが目の前に広がった