「ちょっとだけ、

待っててね、その間、

もう少しお刺身を切ってしまうから。

よく昆布を見ているのよ。」

 

お酒をかけられた昆布は

つやつやっと輝き始めた

 

海の中ではもう少し柔らかくて

ゆらゆらしているかもしれないが

 

陸での居場所がわかったというように

肩の力を抜いているようだ