たばこのタスポ普及低迷 進む自販機離れ[]産経新聞

昨年7月、全国で成人識別カード「タスポ」が導入されました。

[タスポや顔認証方式などの成人識別機能を付けた自販機は、昨年7月末で約42万4000台あったが、今年7月末には3.4%減の40万9000台まで減少した。顔認証方式は5000台前後でほぼ変化がなく、減少した分のほとんどがタスポ対応の自販機といえる。]

こんな役立たないものを作って、やっぱりタスポの目的は未成年者の喫煙防止などではなく、ICカードや自販機のメーカーを儲けさせてあげるための手段だったということになりますね。

[手続きに身分証明書や写真が必要なタスポを作成しない喫煙者も多く、タスポの発行枚数は約935万枚(8月末時点)と、推定喫煙人口の34.9%に止まっている。]

身近なところでは、喫煙量が少ない人ほどタスポを持っているし、喫煙量が多い人ほどタスポを持っていません。

大体、喫煙者=悪者みたいな風潮がある中で、多少の教養と常識的な判断能力さえあれば、身分証明書や写真を提出してカードを作ることがいかに愚かなことか分かるというものです。例えていえば、タスポは性犯罪者のカラダに埋め込まれるGPSと同じです。

平成20年12月末の免許証取得率
72.9% 男
53.3% 女 計 62.9%
警察庁[

2009年5月現在の日本の喫煙率
男性 39.5%
女性 12.9%
JT全国喫煙者調査[

やはり運転免許証認証方式の自販機をベースにして、非所持者にのみ運転免許証に代わるカードを発行するということにすれば、無駄なタスポ専用販売機を作らずに済んだでしょうし、多くの喫煙者も困らなかったはずです。

免許証の取得率と喫煙率を合わせてみれば、概ね事足りるだろうことが分かります。

運転免許証を認証する機械を見たことがありますか? 本当に取ってつけたような機械だし、認証時の動きも機械の形も非常にチープです。しかし、その程度で取り付けが可能だということです。それなのに運転免許証認証方式を中心にすすめなかったのは、繰り返し言いますがやはり、ICカードと自販機メーカーを儲けさせたかったからです。

嫌煙運動はタスポ導入を通じて特定企業を儲けさせるための土壌作りであり、タスポ有効性有無の議論は特定企業を儲けさせた事実から意識を逸らすための手段です。

「未成年の喫煙防止」などと聞こえの良い言葉や、健康でありたいと願う人々の気持ちを利用して、欲望にまみれた成人の意図をカモフラージュするなんてあまりに卑し過ぎます。

何の役にも立たないタスポの導入を進めた人たちと、誰も買いたくならない自販機を作ったメーカーと、誰も持ちたくないタスポを作ったメーカーは責任を取って、莫大な罰金でも払えば良いでしょう。生活支援の政策を多く実行したい民主党さんは、その財源捻出にお困りのようなので、タスポ失敗に関わった人たちや団体さんも、せっかくなので財源の一つに加えてあげて下さい。