演劇集団キャラメルボックス SUMMER TOUR 2016
『彼は波の音がする』
『彼女は雨の音がする』
こんばんは。
「彼は波の音がする」については
日曜日の競馬ブログに軽く書きましたが、
「彼女は雨の音がする」については
まだブログに書いていなかったので、
改めて2作品について
ごくごく軽めに残しておきます(^^;)
今回のキャラメルボックス SUMMER TOURは
新作2本立て。
これまでにもダブルチャレンジや
ハーフタイムシアターなどで、
再演+新作と言った2本立てはありましたが、
新作2本立ては劇団初の試み。
男性目線でのお話が「彼は波の音がする」
女性目線で描かれたお話が「彼女は雨の音がする」
になります。
私は当初、懐事情により(笑)、
「彼は波の音がする」のチケットだけ
購入していたのですが、
「彼は~」を観劇したところとても面白く
素敵な作品でしたが、
これは「彼女は~」も観ないと
ストーリーが完結されないと思ったため、
劇場にて「もう一本観たいわり」にて
「彼女は~」のチケットも予約してしまいました。
完全にキャラメルボックスの戦略にハメられました(笑)
結論から言うと、
2本とも観た方が楽しめることは
間違いないと思います(^^;)
どちらを先に観るかによっても
楽しみ方も変わってくる作品ですね。
ラブストーリーでありながらも、
男性目線で描かれた「彼は波の音がする」では、
新宮がなんとしても自分がこの役を演じたい
と言う想いも描かれ、男の熱も伝わってきます。
福澤朗さん演じる”滑舌の良い”天使(笑)が
ストーリー全体を牽引するかのように、
場を盛り上げたり、小ネタも盛り込んで
笑いを誘います。
一方、
女性目線で描かれた「彼女は雨の音がする」は、
若菜が有田に対して、
ゴーストライターの仕事の依頼から
浦神との出会い~映画撮影と言った経緯を話す、
回想と言う形でストーリーが進行していきます。
2つの作品には共通するシーンも多いのですが、
あちらには存在した〇〇が
こちらにはいなかったりして、
見えてる見えてないと言った登場人物の
やりとりや表情も観ていて面白いです。
若菜の小説家になりたい気持ちや、
若菜を取り巻く環境(母、母の妹夫婦などなど)も
描かれており、
こちらも素敵な作品に仕上がっていました。
余談
今回2作品を観て個人的に好いなと思ったのは、
・実川貴美子さんのヘアスタイル
・石森美咲さんの鋭い目線(笑)
『彼は波の音がする』
2016年8月7日(日) 12:00~
@サンシャイン劇場
満足度:★★★★
脚本・演出:成井豊、真柴あずき
CAST:
新宮弘樹/畑中智行
白浜若菜/実川貴美子
西川浩幸、大森美紀子、岡田さつき、
三浦剛、鍛冶本大樹、林貴子、
石森美咲、山崎雄也、石川寛美、
客演:福澤朗、武田航平
あらすじ:
舞台俳優の新宮弘樹は、
新作映画のオーディションを受けて、見事に合格。
監督の串本とは大学時代のサークル仲間だった。
しかし、撮影初日の朝、
新宮は交通事故で死んでしまう。
ところが、迎えに来た天使の話から、
人違いだったことがわかる。
弘樹は「生き返らせろ」と天使に迫るが、
彼の体は既に火葬された後。
天使は「もうすぐ死ぬ人がいるので、
その体に入れ」と言う。
それは、大企業を経営する浦神信雄という
男の体だった。
弘樹は3日でイヤになり、天使に別の体を要求する。
が、ある日、浦神の屋敷に、
白浜若菜という女がやってきて・・・。
『彼女は雨の音がする』
2016年8月10日(水) 14:00~
@サンシャイン劇場
満足度:★★★☆
脚本・演出:成井豊、真柴あずき
CAST:
白浜若菜/実川貴美子
有田恒彦/畑中智行
西川浩幸、大森美紀子、岡田さつき、
三浦剛、鍛冶本大樹、林貴子、
石森美咲、山崎雄也、小林春世、
客演:武田航平
あらすじ:
小説家志望の白浜若菜のもとに、
ゴーストライターの仕事が舞い込んでくる。
それは、大企業を経営する浦神信雄という
男の自伝だった。
若菜は初めは仕事を断るつもりだったが、
浦神は若菜の母の元恋人で、
結婚の約束をしておきながら、
一方的に捨てたと言う話を聞き、
若菜は浦神の真の姿を暴いてやろうと、
その仕事を引き受ける。
ところが、浦神の屋敷へ行ってみると、
彼は広大な庭を走り回り、発声練習をしていた。
その姿は60代とは思えないほど若々しかった。
浦神は若菜に、俳優になりたいと言った・・・。
※客演で参加されている福澤朗さんは、
「彼は波の音がする」のみのご出演です。
サンシャイン劇場での東京公演は8月14日(日)まで。
大阪公演はサンケイホールブリーゼにて
8月18日(木)~23日(火)になります。