最近、幕末の歴史を扱ったYouTubeを送ってくれた人がいて、高杉晋作や当時の動きを見ながら、ふといろいろ考える時間がありました。時代の空気が重く、周囲が弱気になっている中でも、動く人がいて、結果として時代が変わっていく。そんな姿を見ていると、自分自身のこれまでの歩みとも重なる部分があるように感じました。
私はこれまで20年以上、営業の最前線で仕事をしてきました。数字が人格のように扱われ、利益や成果がすべてという環境の中で、必死に走り続けてきた時間だったと思います。朝から夜遅くまで仕事をし、家族との時間や自分自身の時間はどうしても後回しになっていました。それが当たり前だと思っていた時期もありましたが、今振り返ると、失っていたものも少なくなかったと感じます。
独立してから3年が経ちました。決して大きく稼いでいるわけではありませんが、少しずつ生活のリズムが整い、自分のペースで仕事ができるようになってきました。朝、コーヒーやお茶を飲みながら日差しを浴びて一日を始め、夕方には子どもを迎えに行き、家族で食事をする。そんな何気ない時間が、これほど幸せだったのかと改めて感じています。何かを手に入れると同時に何かを失うこともありますが、今の自分にとっては、得たものの大きさを強く感じています。
独立は本当に怖いものでした。周りからは簡単に見えるかもしれませんが、実際は不安や恐怖の連続でした。それでも3年を経て、少しずつ落ち着きを取り戻し、ようやく自分の選択は間違っていなかったと感じられるようになりました。心の安定がこれほど大切だったのかと、今になって実感しています。
仕事に対する姿勢は、むしろ以前よりも強くなっています。不動産はお客様にとって命の次に大切な資産であり、取引においてトラブルがあってはならないと考えています。だからこそ現場に入り、配管の中まで確認し、細かな部分まで徹底的に調査を行います。高く売れれば良いというものではなく、安心して取引していただくことこそが最も重要だと思っています。
また、仕事は自分一人でできるものではありません。昨日も配管業者の方が一緒に現場に入り、寒い中でも丁寧に確認をしてくれました。そうした多くの方々の支えがあるからこそ、今の仕事が成り立っているのだと、日々感謝の気持ちを持っています。
これからの時代、フィジカルAIやロボットの進化が進んでいくと言われています。確かに製造や単純作業の分野では大きく変わっていくでしょう。しかし、不動産の仕事は人と人との信頼関係や地域とのつながりが基盤にあります。すぐに機械に置き換わるものではなく、むしろ人の役割がより大切になるのではないかと感じています。
今後は長い時間軸で考え、岡山県、そして倉敷・総社・岡山市という地域の中で、信頼を積み重ねながら不動産の仕事を続けていきたいと思っています。派手さはなくても、地域に根付き、誠実に仕事を積み重ねていく。その積み重ねこそが、10年後、20年後の自分や会社の姿を形作るものになると信じています。