「太い吉と書いて、太吉といいます」
改めまして、「のうみん」終演致しました。沢山のご来場、ご感想ツイート、本当にありがとうございます!!何事もなく、座組や作品に関わった全ての方、お客様が「のうみん」の世界を楽しめたことに感謝です。思い返すと怒涛の1ヶ月ちょいで頭の中がグワーってなってます。想いも学んだことも多すぎて何を書けばいいのか分からない。自分には分不相応なほど良い役を演じさせて頂いて、これが入団して初めての役になるので絶対大切にしたかった。「太い吉と書いて、太吉といいます。」もう太吉でいられなくなるのかと思うと少し寂しい。作中で太吉は成長していきます。強い姉ちゃんやお琴さんお花に守られて、圧政の理不尽に苦しみながらも長老や楓さんや村人たちと健気に生きてきた太吉は世の中を変えたいとか豊臣の血がどうとか大げさな事は分からなくて。ただ単純に大好きな人たちの事を想っていました。きっと他の村人達もそう。原城で知り合った鞍馬や、右衛門作。兄ちゃんみたいで嬉しかっただろうな。できるなら、皆んな村に帰りたいというのが太吉の本心。でも、何かを成し遂げるのは甘い事じゃなくて、甚兵衛さんや監物さんや森さんを筆頭にみんなの尋常じゃない覚悟を見せつけられて誰かの為に命を懸ける生き様を目の当たりにして「義理」ってのがどんだけのもんなのかも分からないけど、右衛門作の揺るぎない覚悟を受け止めて。「太吉...頼んだぞ」田中さんの言葉は毎回背中にズシッときた。右衛門作と原城で出会ってから、太吉に鈴を託すまでに、どんな会話があったんだろう。どんな思い出ができたんだろう。そんな事を台本の裏にすごく感じる作品でした。そして長老。自由人で、楽しい親父。そんな人が「早よう行け!....娘よ。」で見せた初めての表情を見て、「どうあがいてもこれがこの人の覚悟なんだ。ここで別れないといけないんだ。」と悟りました。台本にはありませんが、礼儀など知らない太吉が、感謝と敬意を最大限に伝えようとした結果、自然とあの最敬礼をしていました。沢山の人の覚悟や生き様を目の当たりにして、これからは自分が姉ちゃんを守らないといけないんだという答えに至った。その先も生き延びた太吉の人生の中で大きな経験となった出来事、島原・天草の乱。「僕が見たもの聞いたこと」皆さんにしっかり届いたでしょうか。日本史の授業で教科書を開いていた頃、立ち上がった者たちの1人1人の思いを想像したことはなかったし、自分がその中の一人を生きる時がくるなんて思ってなかった。今回、達者な客演さん方や先輩方、大地さんにこれ以上ないくらい助けて頂いてやっと何とか板の上に立てました。この環境に感謝して、早く返せる人間になりたい。沢山のご来場、日頃の応援、誠に有難うございます!!この人を、この劇団を応援してて良かったといつか思ってもらえるような存在になります!!そして!!劇団は次に向かいます。【大阪文化芸術フェス2017】『のぶなが』@ABCホール【日程】2017年 10月7日(土)14:00~/18:00~8日(日)13:00~/17:00〜【料金】前売り/3,500円学生割引/3,000円※学生割引は必ず証明書をご提示ください。【中村泰仁窓口】http://ticket.corich.jp/apply/86405/014/是非、応援宜しくお願いします!!それでは、早速稽古頑張ってきます💪🏻