第二次世界大戦前に大阪~宇治山田間を結ぶ直通車として登場した2200系ですが、この車両は紀元2600年(昭和16年)の参拝客輸送用として製造された2227形のクハです。
ク3112先頭の名張行き普通列車です。
このク3110形は、製造時は転換クロスシートの2ドアでしたが、戦後にロングシート化と3ドア化されました。
中央のドアだけが両開きという特徴的な外観です。
また、両運転台のTcという存在も希少でした。
後ろのモハは高性能車では無く、モ2200形の事故車の機器を流用して、高性能車のモ1460形の車体を載せて製造されたモ1420だと思います。
1975年1月5日撮影。