「訪問ありがとうございます!」
ものすごく暇なので、怖いか分かりませんが、書いてみました
お時間ある方、読んでツッコミなどあると思います。
B型事業所以外部屋から出ないもので、住んでいる団地しか
書く事が出来ません、ごめんなさいm(__)m
なんせ、ド素人が、書いてるので、ご了承くださいm(__)m
では、本編です(*'▽')
場所は、北海道O市の市営住宅、冬の深夜。
雪はしんしんと降り積もり、窓の外は静まり返っている。
Yさんは、いつものように布団に潜り込み、テレビの音で心を落ち着けようとした。
だが、部屋の壁や廊下から、微かに 濡れたような足音 が伝わってくる。
最初は「隣の部屋の人かもしれない」と思った。
しかし、足音は不規則で、壁を舐めるような、床を這うような音 が混じっていた。
耳を澄ますと、壁の隙間から 低く湿ったうめき声 が漏れてくる。
それは、Yさんの部屋の中に 潜り込み、息を合わせて歩いているかのような感覚 を伴った。
怖くなったYさんは布団の中で体を小さく丸めた。
足音は部屋の中に入ってきたかのように感じられ、床や壁を通して胸の奥まで響く。
布団の端に冷たい空気が触れ、耳元で湿った囁き声が聞こえた。
「…Yさん…見てるよ…」
囁きはまるで口の中に入り込み、湿った吐息のように体温と混ざる感覚だった。
Yさんは震え、布団を握りしめたまま動けなくなる。
スマホが光った。
画面には、赤い文字でこう浮かんでいた。
「目を離すな…逃げられない…」
足音は枕元で止まった。
振り向くと、そこには誰もいない。
だが、窓に映るYさんの影が、わずかに ずれて動いている。
影の目は真っ黒で、口元は不自然に裂け、こちらをじっと見つめていた。
Yさんの耳元で、再び 湿った息 がかかる。
「…こっちに来て…」
囁き声は微かにぬるっとした感触を伴い、体の表面を這うように感じられる。
布団の端に手を伸ばしてスマホを握ろうとしたが、指先に 冷たい粘液のような感触 がまとわりつき、逃げられない。
目を閉じても、暗闇の中で 何かが微かに壁の中を動く音 が聞こえた。
それは、布団の下から、床の下から、天井の奥から まで広がる、体の奥に響く振動のようだった。
夜が深まるにつれ、Yさんの視界には微かな 影の異常 が現れた。
壁の隙間から伸びる黒い影が、自分の動きとずれるように追いかけてくる。
その影は、微かに人型に見えたかと思うと、突然歪み、ねじれ、液状のように変形する。
呼吸をするたび、影は湿った空気を吸い込む音と共に近づいてくる。
Yさんは必死に布団を頭までかぶる。
耳元で囁きが続く。
「…怖い…ね…Yさん…」
「…すぐそば…来てるよ…」
声は、低く、ぬるっと湿った吐息と混ざり、口の中に入り込むように響く。
Yさんの体が硬直し、息が浅くなる。
布団の端に触れる何かが、指先をねじり、冷たく粘つく。
スマホの画面を見ると、文字が次々に現れる。
「逃げられない…見てる…もうすぐ…」
影は窓の外にも伸び、雪の白に混ざって黒く揺れ動く。
廊下からは、濡れた足音と低いうめき声が反響し、呼吸と完全に同期している。
Yさんは一睡もできず、震え続けた。
そして気づく。夜が来るたび、最上階の空き部屋から聞こえる足音は、必ず自分の布団まで追いかけてくることを。
布団の中で震えるYさんの背中に、見えない何かが触れ、湿った吐息が絡む。
「…今日も来たよ…」
囁きと足音は、夜が明けても消えない。
O市の市営住宅、最上階の足音は、今日もYさんの意識の中で生き続けている――
見ているのは誰かじゃない。暗闇そのものが、Yさんを追いかけているのだ。
