(大人になればわかるかな)

(誰かがつぶやいてた…)


懐かしいよね!


そう私の夢は歌手だったの。

よっちゃんは私に夢のステージを

作り上げてくれた憧れの存在だったんだよね。


でも…。


私、今もまだ19歳だよ。

もう一度音楽の夢に架けてみたい。

また歌を目指してやり直せるチャンスをもらえたの。


それがエン魔大王からのきさとよしひこへの「クリスマスカード」の意味だったのだ。

よしひこの作った

「クリスマスカード」は「R=離」

それを

「K=結」に練り直せ。

そういう意味なのだろう。


(夕暮れがこの身を包んだ)

(さぁ始まるよラヴパレード)


ふと呟いたメッセージに

きさは喜びを隠せない。


縁とは不思議なもので心模様が未来に反映したりする。

それをきさとの再会で学んだよしひこは従来で明るくて前向きな楽曲の総称で名付け活動していた「プリキューロック」に何か新たな要素を加えたいと思いを巡らせていた。


よっちゃんと言えばベースかなって思うんだよね。


ベースデュオどう?


いいねぇ!きっちゃん!


きさの何気ない一言がよしひこの心を鷲掴みにしたのだ


(いつの日か歩く紅い道)

(夢に見ている今でも…)


きさは思い出しながら微笑んでいた。

出会った頃のよっちゃんの瞳と同じだと。音楽に関わると頼りになる。そこがきさが感じていたよしひこへの信頼だったのだ。


再会から3日目。

エン魔大王から持たされたであろう二枚のカードを置ききさは天国にワープした。


「見たい時に見てください」

それがルールの置き手紙。

今日もまた優しいメッセージが綴られている。


連日ミッションを与えられるよしひこ。


「K」…後悔という名の愛

「R」…楽園天国

と記されてた。


ドラマ・クリスマスカード

第1章「運命の再会」#4

作・鹿月魅八