食品の保存や調理などに用いる食品用ラップは、キッチンでは必需品の一つですね。


ラップの使いやすさの指標の一つに吸着性能があり、材質によって差があるといわれています。


そこで、材質の違う食品用ラップで吸着性能に違いがあるか調べてみました。ひまですねぇ~ビックリマーク



使用したのは、


A.ポリ塩化ビニリデン

B.ポリエチレンとポリプロピレンによる5層構造

C.塩化ビニール

D.ポリエチレン-の4種類。


価格は、Aが388円、B、C、Dはいずれも108円です。

 


実験は、表面が平滑なタイルにラップを張り付け、引っ張り試験機で引っ張り、はがれるか、切れたときの力(吸着力)を測定しました。


5回行い、最大値と最小値を省いた3回の平均値をグラフに示しました。

 


吸着力が最も大きかったのはAです。


Aに比べ、Bは3分の1、CとDは4分の1以下の値になりました。

 

Aは5回の測定の全てで、BとCは5回のうち3回、ラップがタイルからはがれる前に切れてしまいました。


はがれる前に切れるのは、それだけ吸着力が強いためといえ、A、B、Cのラップの吸着性能は十分といえます。


特にAは価格が高い分、他の商品に比べて吸着力も強度も優れているといえます。



また、B、C、DはAに比べ、よく伸びる性質でした。


Dがはがれる様子を観察すると、伸びた端の部分からはがれていくことが分かりました。

この伸びやすさが吸着力を低くする要因になっているようです。


とはいっても、DもCと同程度の吸着力はあるので、お茶碗(ちゃわん)などにラップをかけるときは、引っ張らずに蓋になる部分を少したるませて張り付ければ、はがれずにきれいにラップをかけることができます。

 


価格の高いポリ塩化ビニリデン製は使い勝手も吸着力も優れているという結果になりましたが、低価格の商品も使い方次第で十分、実用性があるようですね。


予算に合わせ、いろいろと試してみるのもいいかもしれませんよ。


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