今日、2つ前の記事で、私の好きだったミュージシャンの訃報の記事を書きましたが、人間しかり、ペットもいずれは死を迎えます。
でも症状が軽くなったりもします。
病は気から....という言葉も良く使われますね。
ところで、「プラセボ(偽薬)効果」という言葉があるそうです。
医学の分野では頻繁に使われ、実際には有効成分が入っていない薬にも関わらず、本人の思い込みによって効果を発揮する不思議な現象を言うのですねぇ。
動物医療においても、このプラセボ効果と似た現象が起きることがあります。
ペットに大きな病気が発覚したとき、誰もが不安や悲しみを覚えますのは仕方ないですね。
しかし、あくまで経験則ですが、明るく前向きなポジティブな気持ちで治療に望む家族ほどペットの病気が治りやすくなる傾向にあると感じる獣医師が多いと言います。
人間の病気の医師同様に、獣医師も常に最悪のケースを想定し、それを家族に伝える義務があります。
そのため、家族が強い不安を覚えるのは当然のことです。
ところが、飼い主の不安や緊張は犬の健康状態に影響するという説もあり、家族の気持ちは治療のうえで重要な要素の一つであるといえるらしいのですね。
考えてみれば当たり前のことです。
試合の前にコーチが悲しい顔をしていたら、選手が良い結果を残せるとは思えませんね。
気合を入れるために、背中を叩いたりするのを柔道でもみたこともありますね。
病気に対して最悪の想定をするのは家族の仕事ではなく、獣医師の仕事です。
家族の仕事は、いつものように笑顔が絶えない楽しい家庭であり続けることです。
プラセボ効果といえるかどうか分かりませんが、「家族の笑顔」こそ、どんな病気も治してくれる夢の特効薬なのです。
とはいえ、不治の病もあり、ずっとポジティブな気持ちで居続けるのは簡単ではありません。
そんなときは、せめてペットの前だけでも明るく笑顔にあふれる家族でいましょう。
そのことこそがペットの幸せにつながるのではないでしょうか