治安の良い日本でも、凶悪事件は増えていますね。
特に関係のない人まで巻き込む、無差別事件も多くなっています。
当然、そのような事件の犯人は死刑判決が確定し、収監されます。
でも死刑執行が追いつかず?、やらず?年々死刑囚が増えています。
自ら死刑を望んで、早期に執行された人間もいますが、何人も殺害をしたような事件は早々に執行して欲しい、と考えるのも自然かな、と思います。
そのような大量殺人で、犯人が捕まっていない事件も何件もあります。
私の近所でもある、世田谷一家殺人事件もそうです。
そして、八王子のスーパーでの射殺事件もですが、動きがあるようです。
東京都八王子市のスーパーで平成7年7月、女子高生ら3人が射殺された強盗殺人事件で、実行犯を知っている可能性があるカナダ在住の中国人の男(43)について、カナダ当局が身柄の引き渡しを認める方針を決めたことが3日、捜査関係者への取材で分かったという。
警視庁は近く捜査員らをカナダに派遣し、男を日本に移送する予定です。
旅券法違反容疑で逮捕し、八王子の事件についても事情を聴く、よくある別件逮捕からはじまるようですね。
以前からマークをされていた人物で、捜査関係者によると、男は中国・福建省出身で、事件当時は日本に滞在していた。
男の知人で、中国で覚醒剤密輸事件に関与して死刑執行された日本人の男=当時(67)=が21年9月、警視庁の事情聴取に対して「実行犯を知っている可能性がある」と供述したため、捜査線上に浮かんだのですね。
その後、中国人の男がカナダで永住権を取得して生活していることが判明。
警視庁は14年4月に他人名義の偽造旅券で日本から出国した疑いがあるとして、旅券法違反容疑で逮捕状を取り、外交ルートを通じて身柄の引き渡しを要請したのです。
そしてカナダの裁判所が引き渡しの可否を審理していたのですね。
カナダの裁判所は今年9月、日本側の請求通り、身柄の引き渡しを認めた昨年9月の1審の決定を支持し、弁護側の控訴を棄却。
カナダ当局から最近になって引き渡しに応じる方針を伝えてきたということなのです。
重大事件の時効は撤廃されたため、遺族は早く犯人を捕まえて欲しいと願っているでしょうが、きちんとした捜査をして欲しいですね。
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1995年7月30日午後9時15分から20分頃、八王子市大和田町のスーパー「ナンペイ大和田店」の2階事務所に拳銃強盗が押し入り、3人を殺害した。
被害者は、パートの女性A(当時47歳)、アルバイトの女子高生B(当時17歳)と女子高生C(当時16歳)の3人(年齢は、いずれも事件当時)で、犯行時間は数分間(被害者Aの知人が、迎えに来るまでの間)。
犯人は何も奪わずに逃走している。
金庫を開けようとした形跡はなく、その他の貴金属類にも手をつけておらず、金銭目当てではない可能性もある。
女子高生2人は粘着テープで口を塞がれ、互いの右手と左手を縛られ、至近距離から後頭部に1発ずつ発砲され、即死の状態だった。
パートの女性は、体は縛られておらず、銃把で殴りつけられ、金庫の前に突き飛ばされ、女子高生殺害後、左右の額に銃口を押し付けられて殺害された。
使用された拳銃は、フィリピン製のスカイヤーズビンガム。
強盗説と怨恨説の両面があるが、捜査本部は強盗説を重視して捜査している。
殺人罪など最高法定刑が死刑の罪について、時効をやめた上で遡及適用する改正刑法及び刑事訴訟法が2010年 4月27日に施行され、長期捜査が続けられている。
捜査特別報奨金対象事件の中では、捜査機関が犯人を特定していない事件] としては、最も発生時期が古い事件である。
暴力団やテロリストの専売特許だった銃器が、「東京郊外の小さなスーパーで働く普通の市民」に向けられ、容赦なく殺害した事件の性格から、日本警察は「日本における銃犯罪のターニングポイント」と位置づけている。