20~40代男性63% 大阪で急増影響か




風疹の流行が続き、奈良県内でも感染者が急増している。


 


県感染症情報センターによると今年に入って9日までに44人が感染しており、昨年5月末時点(3人)と比べて約15倍に上っている。


 




妊婦が妊娠初期にかかると胎児に障害が残る可能性があり、センターでは予防接種を受けるよう呼びかけている。


 




県内の感染者は2008年2人、09年2人、10年0人、11年1人と推移してきたが、大都市での流行が始まった昨年は18人と増加。




例年は春から感染が増え始めるが、今年は2月2人、3月11人、4月25人と一気に増加した。


5月も既に6人がかかっているという。


 




1~4月の感染者38人のうち、年齢、男女別では20~49歳の男性が24人と、63%を占める。




奈良から通勤する人が多い大阪では今年に入って800人を超す感染者が出ており、センターの担当者は「県内での感染者増加に影響している可能性がある」と分析する。


 




風疹は感染後、発疹などの症状が出るまで2日間程度の潜伏期間がある。


熱はあまり高くならないため、風邪と誤解するケースもあるという。


 




担当者は「過去に風疹にかかっていても十分な抗体がなく、再びかかる場合がある。妊婦の感染を防ぐために男性もぜひ予防接種を受けてほしい」と話している。


 




県や県内の自治体には成人の風疹ワクチン接種への補助制度はない。


接種にかかる費用は成人の場合、風疹単独ワクチンで約7000円、麻疹と混合のMRワクチンで約1万円。


単独ワクチンと比べてMRワクチンは量に余裕があるという。







(2013年5月11日 読売新聞)




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