昨日の土曜日、私が通っていた、療法士の専門学校の同窓会が開かれた。

最初で最後の。

なぜかというと、これまで理学療法士、作業療法士、言語聴覚士で勉強会では一緒に集まっていたらしいが、それぞれの療法士が別々のことをしている、一緒にするのは無理がある、ということで今度からそれぞれの療法士で集まることになった。3つの学科の全ての時代の卒業生が集まるのはこれで最後だ。

そして、私はこの専門学校に入ったのちは、道を外れて公務員になっていたので、勉強会などに一切出ていなかった。同窓会には初めての参加だ。

当初は、私は特に親しい人もいたわけではなかったので参加したくもなかった。ただ別の意味で行こうと思ったに過ぎない（食事代タダ、会場が新しいので見てみたい...etc）。

実は、私が健常者の頃、目指す道があったが、道半ばで障害を持ったのであきらめ、この学校に進んだ経緯がある。しかし、療法士になる気はさらさらなくて、もし志望しても障害を持っていたから雇ってもらえる可能性は極端に低かった。通うことに虚しささえ覚えていた。

だからか学校にいる間、8割は苦痛でしかなく“充実したキャンパスライフ”を送れたとは到底言えない。

同窓会は思った通り、知っている人は少ないようだ。せめて知っている先生にあいさつしとくか、と思っていたら私に最初にあいさつしてくれたのは、意外にもプールでバイトをしている男性だった。実はその人は普段、作業療法士の仕事をしていて、時々プールのバイトをしているらしい。私をよく見かけるから声をかけたという。

会場は200人以上いて知っている人を見つけることは困難を極めた。ただ時々、先生に声をかけ、他学年の卒業生に声をかけられなどして旧交を温めることができたり。小中学校で一緒だった人達もいれば、昔、私のリハビリを担当していた療法士もいた。案外、知っている人もいるじゃん！

「人生で最高の時代」を大学時代と言う人はたくさんいるだろう。しかし、それは私にとっては「人生で最悪の時代」だったかもしれない。しかし、苦しい時代を知る人達に会える同窓会を、無下にまとめて「嫌な時代だったから会わない」というのも淋しい。

あの人が来るかもしれない…💕と期待もしてしまう私が最後の同窓会に参加したことは、不参加で後から後悔するより何倍もよかったに違いない。

最初で最後の同窓会