今回の不祥事は、いずれも言語道断で、処分が甘すぎるという市民の声も多く聞きます。規定の中身の改変の議論も必要だと考えますが、今回は少し違った視点からブログを書かせていただきます。

市長選挙の前に当時の守屋輝彦氏を応援する「小田原の暮らしを考える市民懇話会」さんという団体が加藤憲一さんに対しての酷い誹謗中傷ビラを作っていましたが、その件はこの過去の記事からご覧いただけます。

https://ameblo.jp/yasasiiuta5614/entry-12848960715.html

５本あった誹謗中傷のうちの１本が「加藤市長時代の職員の不祥事で守屋市長がなぜ謝罪、給与カットしなければならないのか？」とありました。

私はその際、「誰が市長になっても、不祥事を無くしていく取り組みは必須です。」と書きました。今でも全くその気持に変わりはありません。

ただ、当時は不祥事５件のうち１件のみが前期加藤市長時代のもの、今回は４件のうち３件が、守屋前市長時代に起こった職員の不祥事であるというのもまた事実です。（今回の１件は市長選挙直後の５月３１日）

給与カットになるかどうかはまだ分かりませんが、誰の任期中に起こった不祥事だろうと、私は小田原市のトップが謝罪をするのは当然のことだと考えますが、市長選前にこのチラシを作られた団体は、変わらない主張を今もお持ちなのでしょうか。

さて今回の不祥事の４件ですが、

１．福祉健康部主事の女性職員（42）飲酒運転　停職６ヶ月

２．消防本部係長の男性職員（58）飲酒運転　　停職６ヶ月

３．小田原消防署の消防副士長の男性（26）　衣料品店で5000円相当の服を万引き　停職2カ月

４．消防本部の主査の男性（39）　同僚2人を蹴る　停職1カ月

大切なのは日付です。一緒にご確認ください。

１は５月３１日

２は１月２０日

３は３月２８日

４は４月

１と２は同じ飲酒運転で停職６ヶ月。ここで皆様当然、疑問に思われるはずなのです。

同じ飲酒運転で同じ重さの処分なのに、なぜ、５月３１日に起こした不祥事と１月２０日に起こした不祥事が、同時期に処分されているのでしょうか？

小田原市の説明としては、１月２０日の飲酒運転は余罪が無いか警察が調査中で、もし人を轢いたりしている事実が明るみになったら、より重い処分を課さなければならないから、というものでしたが、この説明、無理がありませんか？

今回の４件目の不祥事がその無理を大きなものにしています。どういうことかを説明しますと、神奈川新聞には

ー市消防本部の男性主査（３９）は未成年にみだらな行為をしたとして昨年１１月に停職処分となったが、職場の同僚に暴行などのパワーハラスメントも繰り返していたとして新たに停職１カ月の処分を受けた。市によると、男性主査は２０２０年度から２３年度にかけて職場の同僚２人を日常的に蹴ったり、ごみやくつなどを投げつけたりしていた。男性主査は昨年６月、１３歳の少女に現金を渡してみだらな行為をしたとして児童買春・ポルノ禁止法違反（児童買春）の疑いで県警に書類送検され、市も停職６カ月の処分としていた。暴行を受けていた同僚の１人が今年４月、男性主査の職場復帰に不安を抱き、市のハラスメント対応窓口に相談し発覚。暴行は上司のいない場所で行われ、市の調査に男性主査は「じゃれ合っているつもりだった」と説明しているという。ー

とあります。一度、児童買春で停職６ヶ月となっていた。その後、別の罪で今回懲戒を受けています。つまり、１月２０日の時点で、人を轢いているなどの余罪があるかどうか以前に、まずは飲酒運転で２月中には停職６ヶ月としてても何もおかしくないはずです。

物損事故を起こしていたり、人を轢いていたなら、そもそもわからないはずが無いので無理な説明だと私は思うのですが、２月中に停職６ヶ月としたうえで、もしその後、余罪が発覚したらそれ以上の懲戒を与えればいいわけです。

一方が一ヶ月以内に懲戒処分を受け、同じ飲酒運転なのに一方は５ヶ月間処分が放置されている。扱いの差に誰もが違和感を覚えると思うのです。再び神奈川新聞の記事を引用すると、

ーまた、市消防本部の男性係長（５８）は１月に飲酒運転して出勤したとして停職６カ月となった。市消防本部では昨年１１月にも別の職員が飲酒運転で通勤し懲戒処分を受けたばかりで、市消防本部は今年３月から全職員に出勤時のアルコールチェックを義務化した。ー

とあるのが、皆様の疑問をより深めます。昨年１１月に飲酒運転で懲戒処分があってから、今年３月に全職員の出勤時のアルコールチェックが義務化されたとの記事ですが、どう考えても当然、１月２０日の飲酒運転を受けての対応でしょう。ここまで庁内で対策を取っていて、懲戒処分だけが放置され続けている。不自然です。

「警察の捜査がおわるまで懲戒処分が決められない」という主張を百歩譲って認めるとしても、一ヶ月待って警察に確認を入れて、まだかかりそうなら、ひとまず飲酒運転で停職６ヶ月の懲戒とすればいいわけです。３月でも、４月でも無くて、なぜ、市長選挙が終わったあとの６月の処分となったのか？

私の一般質問にケチをつけている前に、守屋輝彦前市長は、なぜ、ご自身の任期中にきちんと懲戒処分にしたうえで公表し、市民に対して謝罪をされなかったのか、ご説明頂きたいと存じます。

１月２０日の飲酒運転の事実を公にしていなかった間に、冒頭のチラシが市内中にまかれていたことを考えると、とても恐ろしい気持ちに私は今、なっています。

私は高校教師でしたので、神奈川県職員でもありました。県職員における停職６ヶ月というのは、自主退職を意味していました。元同僚たちから、処分が軽すぎないか？というご意見も頂きました。

いずれにせよ、今回の不祥事４件は、小田原市の信用を大きく落としました。冒頭でも書きましたが、議員として、今後の不祥事防止に向け、小田原市に対してしっかりと意見して参りたいと存じます。

YOUTUBEは明日、更新予定、楽しみにお待ち下さい。

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小田原市の職員の不祥事について。皆様、ある疑問が湧きませんか？「なぜ６月？」と