寝坊した。起きたのは朝の10時くらいて腐るほど寝たのに体は重く何もする気にならない。
取り敢えず空腹を満たすためにインスタントラーメンを食べた。
煙草を吸った。
いつまでたっても不思議だけれど、煙草は一本では足りない時がある。でも二本目を吸うと途中で飽きたりする。反対に、一本も要らない時がある。半分で十分。
やることは沢山あるはずなのにどれにも手をつけられず、ただぼんやり過ごす。
ギターを爪弾き歌を歌い、途中で飽きる。
何も無い一日など嫌なので散歩してみることにした。自分は何も無い山の麓に住んでいる。強いて言うなら替え玉無料のラーメン屋があるくらいで。
向かう所は決めず、文庫本を持って外に出てみた。ランドセルを背負っていた頃少し遠回りして帰っていた道を思い出したので、その途中にある神社に行ってみることにした。
昼下がりの地元には人が全く居ない。その中をただ寝癖まみれの面で歩く。誰ともすれ違わない。
神社に着いた。
一応賽銭を入れて参拝してみた。
神社ではお願いごとをするでなく、報告をするものだ、と聞いたことがあるのでなにか報告をしようと思った。
何も報告することなど見つからないので鈴を鳴らし、再戦を入れて「なんとなく来ました」そう心の中で報告して近くのなんのためにあるか分からない小屋のようなところで本を読んだ。
とても自分みたいな作家の本を読んだ。
その時間もぼんやりと過ごした。
季節は秋でもう冷え込んでいるというのに川が近いからか体の周りに蚊がプンプン飛んでいる。
噛まれるのも嫌なのでひっぱたこうとしてもこの季節の蚊のくせになかなか素早く、ちっとも殺せなかった。
百頁くらい読んで飽きた。
同じ道を通り、家へ向かう。何も無い。
一軒、空き地に家が建っていた。
こんな何も無いところに家を建てるなんてどうかしている。
家に帰ってもぼんやり過ごすのであろう。
この街での生活も人生も何も変わらず、面白みがない。
煙草を吸った。
ただ、飽きた。