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『ちょいソト』  たかがアウトドア、されど自然体験

いきなり、どっぷりとアウトドアでなくても、普段の生活の中でちょっぴり外遊びする『“ちょい外”遊び』ができる仕組みづくりを展開中。身近な自然のこと、子どもキャンプから大人向け情報、行政の動向まで、気になる旬な話題やお薦め情報をお伝えしたいと思ってます。

2020年に開催される東京オリンピックで選手村や競技会場で案内や点検を担うロボットの開発が本格化しているようです。

ロボットといえば、

昔は鉄腕アトム鉄人28号かな。

はたまた、スターウォーズに出てきた C-3POR2-D2 でしょうか。

現実的なところで言えば、今思い浮かぶのは次の3つでしょうか。

ホンダのASIMO

村田製作所チアリーディング部

ソフトバンクのPepper(ペッパー)

こうやっていろんなロボットを思い起こしていると、オリンピックで活躍するロボットも人型なのかな、なんて勝手に想像してしまいますね。

確かに、
会場案内も間違った方向に向かっている人、立ち入り禁止区域に入ろうとしている人たちに注意喚起することもできるロボットは今の技術で十分に実現できそうですね。

でも、もしこういった監視しながら注意喚起もできるロボットや機器があればアウトドアの現場でもすぐに活用したいです。そのうち、ロボットが自然の中をガイドしてくれる時代もくるのでしょうね。


でも、
個人的には最も活用したい場面は、安全管理の面です。

子どもが犠牲となっている重大な事故の多くの原因は、大人が子どもを“見失う”ことで起こっています。

川や海の水辺で活動をしたり、遊んでる最中に、大人や指導者が他に気を取られているちょっとした間に見失ってしまい、気がつくと大変なことになっていた。

登山中にあるグループやひとりの子どもがいなくなり、捜索してみると滑落しているところで発見された。

まだまだ他にも“見失う”ことで起こってしまった事故事例はたくさんあります。

子ども達が
 危険な箇所に向かっている、
 安全な活動範囲を超えてしまった、
という時には近くの指導者や大人に知らせてくれる。

監視というよりは、見守ってくれるロボットといったところでしょうか。

そんなロボットがいてくれるとさらに安心して自然の中で活動することができると思うのです。


(や)
 
 
自然体験、アウトドアや環境教育の分野に転職してきた人、大学を卒業してそのままこの分野で生業として働いている人、そういった人たちに「なぜ、今の仕事を選んだのですか?」と聞くと、とても興味深い話になります。

「なんとなく」という人はほとんどいません。


一般的なサラリーマンが仕事を選ぶ時の基準には下記があるそうです。

 仕事内容
 年収
 長く働けそうな会社かどうか
 勤務地
 企業の雰囲気、風土
 職種
 仕事のやりがい
 企業の事業内容
 企業の安定性
 勤務時間
 企業の成長性
 福利厚生
 経営方針、ビジョン
 企業規模
 企業名(知名度、ブランド)
 など

【参考】
「転職先を選ぶ基準は景気によって変動する?あなたの転職先選びの基準はなんですか?」 2014年7月31日掲載、はたラボ(パソナキャリア働くコト研究所)



あなたにとって最も重要な基準は何ですか?

私の場合には、IT系の民間企業で働いていた頃の転職の条件としては、年収(または、ポジション)、やりがい、職種といったところだったかと思います。その頃は、勝手に幻想!?を思い描きながら、変にギラギラしてたところがあったかもしれません。今思うと、恥ずかしくて苦笑してしまいます。

そういった自分はある頃から基準がまったく変わってしまい、その後に転職した結果、現在は自然体験やアウトドアの分野でもうすでに十数年も仕事をしています。


この分野で働いている人たちに共通するのは、

 1.自分は何が大好きか

 2.自分は何に向いているか

が、はっきりしていること。先ほど挙げた条件のように会社側の条件をあげつらうのではなく、自分の内面に関わる基準がしっかりあることかな、と思います。

だから、話してても面白いし、飽きることがありません。
 たまに、くどい人はいるかもしれませんが・・・(笑)


そして、もうひとつ。
これは本人が気がついていない場合もあるようなのですが、

 3.どうやって世の中の役に立てるか

という熱い思いが見え隠れしています。

ここまでくると、一晩ではお互いに語りつくせないくらい話がはずんでしまいます。


この3つ目を取り上げて、社会起業家やソーシャルビジネスなどという言葉が一時期には氾濫しましたが、自分たちの活動も社会課題を自然体験を通じて解決している、という意味では同じ範疇にはいるのではないかという見方もあります。

もし、自然体験やアウトドアなどの分野で仕事をしてみたいと思う人がいれば、単にその団体の活動内容だけをみるのではなく、その団体の活動がどのように社会に役立っているのか、という視点も判断材料のひとつにしてもらえるとよいかと思います。


(や)
 
 
 
4月に入り、新社会人の姿が目につきます。
都内を歩いていても、リフレッシュ感が漂っているからなのか、ぎこちなさが見え隠れしているからなのか、なぜか見た目で「新社会人」だとわかってしまうのはなぜなのでしょう。

それはさておき、私たちの分野でも新人がいろんな組織で働き始めました。

以前の記事で「アウトドアで働く」という本を紹介しましたが、このようないろんな職場でおもいっきり活躍してほしいです。


一方で、先日に会って話した新社会人のひとりは、
「自分自身はアウトドアで働くことに興味がとてもあるのですが、結果として全く異なる業界で働くことになりました」という人もいました。ちょっと残念そうな面持ちでした。

その人とも話したことですが、アウトドアや自然体験に興味をもつ人みんなが、アウトドアの仕事に関わってしまうようだと広がりがなくてつまらなくなってしまいます。

アウトドアや自然体験とはまったくかけ離れた仕事についた人にこそ考えてみてほしいのですが、是非、今あなたたちが関わっている仕事をアウトドアや自然体験を組み合わせた事業を起こしてみてほしいな、と。

アウトドアや自然体験は、そのものを楽しむことはもちろんですが、それらを手段として様々な課題解決に役立っています。医療、福祉、教育、住宅、ホテル業、カウンセリングなど、自然体験を組み合わせることで成り立っている事業は言い始めるときりがありません。

  社会課題の解決方法 = ●●● × アウトドア・自然体験

この公式の●●●の部分にあなたが関わっている仕事があてはまるかもしれません。社会全体やあなたの会社が抱える課題を柔軟な視点で俯瞰できる社会人になってほしいと思います。


(や)