江南中学校 英語教師の田上善治先生。46歳
先日ティアの元岡社長のレストランでお会いし、早速私の会社へ立ち寄っていただきました。
「この子は、赴任する前はクラス崩壊の原因を作っていた子です。笑顔がないですよね…」
で、この子がどんなに変化したかというと、
「廊下におどけて倒れこんでいますね!(笑)」
「これは、実はジャンケンで学級委員選挙に負けた姿です」
え?学級崩壊の原因を作ってた子が学級委員候補に?
ジャンケン⁇
「私のクラスは学級委員選挙に候補者が24名出ました。」
「他のクラスはなかなか手が上がらないらしいんですよ!
うちはお祭りです。
そしてジャンケンですから!
えっ!と思うような子がなってしまうこともある。
でも子供はすごい!
ちゃんとその意思さえあればやれるんです!それを大人の既成概念が邪魔してる。」
始業式等クラスの始まりが勝負!だと田上先生は言う。
『ここは安心な場所だ!』
という気持ちを、まず子ども達にその場で感じさせる工夫。
とにかく子供達を、一人一人褒めること。
すごいね!と評価すること。
ミニレクレーションを授業の合間にドンドン取り入れ、生徒間のスキンシップや、誰もが主役になるチャンスを作ること‼
とにかく学校は楽しいんだ!
と肌で感じさせる演出!
まるでお祭り。
でも号令があるときちんと静かに集合する。
「この子は自閉症です」
「この子は発達障害です」
でもみんなニコニコ笑ってる!
これは、田上先生の「こうあればいいな!」という願いの話ではなく、実際写真や動画に収められている真実なのです!
時には、先手をうって、問題児にはさり気なく褒める材料を探し、「あれ!君は凄いね!」と言う場面を創る。
これなど意図的な演出であり、田上先生はSKILLだ!と言い切るのです。
「実はこのSKILLを誰も教えてくれない!
一般社会であれば、企業であれば当然そんなコミュニケーションの技術を教えるセミナーであるとか、社内で先輩が後輩に教えてくれるとか言った当たり前のことが、教員社会ではないのです!」
「教育学部でも教えない。そんな状態のまま、新任教師は現場へ配属されているのです!」
クラスの一コマ一コマを伝える
全てが、PCに収められ、クラス通信として家庭へ送られる。
記念写真、スナップ写真、動画を通じ、先生と子供達とのコミュニケーションの様子や変化の具合が手に取るようにわかるのです。明らかに明るくなった笑顔だらけの子供達のビフォー、アフターが手に取るようにわかる!
今までモンスター化していた保護者も待った文句を言わなくなった‼
家族も子供達に笑顔が戻った事が何よりの喜びなのです。それが映像を通し手に取るように分かる!
本業の英語のクラスはと言うと、英語の寸劇を自由に作らせ、その発表を見守る。
本当に中学生?というくらいの凄いレベルなのです。
「これは、教員の才能の問題ではなく、技術 SKILL なのです。
だからそれを何処かでキチンと教えてあげればいいのです!」
でも何処もそれを教えてくれるところがない。
田上先生は、彼の先輩がやってきたように、自分の学んだ事を自宅で、ボランティアで、有志の先生方にシェアーしてます
しかしまだその数は少ない。。
どうやってこのような先生を一人でも多くクラスに向かわせるか!
私は今まで教員という人種に、ある意味偏見を抱いていたのかもしれません。
しかし、こんなに子供達のことを思い、彼らと最っと深いコミュニケ=ションを取りたいと願う先生たちがいるのです!
この志が広がれば間違いなく教育の世界は変わるでしょう!
◾◽石原靖也Wrote