中国、Web 利用者が5億1,300万人に到達

中国インターネットネットワーク情報センター（CNNIC）が公表した最新のレポートによれば、中国の Web 利用者は2011年12月に前年同期比で12％増加し、5億1,300万人に到達していたことが分かった。

CNNIC のレポートは、検索サイト「百度」やニュースポータルサイト「新浪網」などの収益性の高い大手 Web 企業が2011年に多くの利用者を獲得し、これら成長分野への注目度を高めたとしている。また、中国の世論を生み出す場所として話題となった中国版 Twitter とも呼ばれるマイクロブログ「微博」も大きな成長を示したと報告。微博の利用者は2011年に4倍に増加し、2億5,100万人に達した。

専門家は、Web 利用者の増加は、個人が政府に対して立ち上がることを可能にしているという。ジャーナリストの Hu Yong 氏は次のように語っている。

「中国のインターネット上では、政府に頼らない一般参加型の市民社会が登場しつつある。インターネットが中国の政治にドラマティックな改革をもたらすことはないだろう。だが、国の力に依存しない社会勢力を強め、人々の権利と義務を基盤とした社会資本の構築を促進しつつある」