定年本 | 救急医の戯言

救急医の戯言

元呼吸器内科医であった救命医が、患者として2回手術を受けたこと、最近の医療について思うことを思いつくまま書いてみました。

 定年本というものを最近ちょくちょく読む。

僕の職場の先輩は定年を迎えた直後、自転車を載せられるワンボックスワゴンを買い、ロードサイクルを2台用意した。

奥さんとサイクリングを楽しむのだそうだ。

いや、だった。

どうやら、話によると、このプランを実行したのはたった一度だけで、その後カップルツーリングは回を重ねることはなかった様だ。

これは、定年あるある、のパターンだ。

 

・地域のボランティア

・やったこともない趣味への挑戦(もともと無趣味な人は、苦痛でしかない)

・家事への参加(邪魔者扱いされる)

・再雇用

 

いずれも失敗する可能性の高い定年後の男性のライフスタイル計画だそうだ。

では、どうすればいいのだろうか?

 

 定年本には、自らの体験談に基づくアドバイスが書かれており僕を惑わせる。

 ・思いがけない出会いから新たに資格を取ってそれが正業になったとか

 ・起業したとか

  けどねえ、こういう本を書けるキャリアを持っていることがそもそも成功者の老後のわけだし。

 

まあ、自分は正直言って豊かな趣味を持っているわけでもない。

この数年は妻と山に登っているが、毎日登るわけにもいかないだろう。仕事の合間に行くからいいのだ。

 

同じ仕事を続けるには健康状態に自信はない。

 

次なるライフプランを組み立てるのはなかなか難しい命題だ。