私には年後の妹が居ます
妹は良くも悪くも無関心で
何かと「家族」にこだわってました



祖父母の家へ居候していた時
目の前に公園があり
祖父母の家の窓から公園が一望出来るほどで
公園自体も小さいものでした


祖母はパートをしていて
祖父は病気で足を悪くして
室内の歩行は可能だけど1人で外に出歩くことは
難しくて祖母が仕事の休みの時
部屋を掃除する日だけ
目の前の公園のベンチに腰掛ける程度でした



私は小さい頃とにかく活発で
家の中に居るより
外で友達や知らない子と遊ぶのが大好きで
公園に行ったらみんなに声をかけて
鬼ごっこをよくしてましたが
妹はそんな輪の中に入るのが苦手でした


妹にも声をかけますが
「やりたくない」と言うので「わかった」ってのが
いつもの流れ
帰宅すると母には妹と遊んでないことに
毎日叱られました



常に「私は誘ったもん!」って気持ちがあり
乗ってこない妹が悪いと毎日思っていました


祖父母の家から引っ越したあと
母は家庭と仕事のシングルマザーにたびたび疲れて私たちに当たる日もあり
妹を打とうとする時は私が止めて
代わりに私が打たれてたりしてたけど
ある日私がその標的になった時
妹はTVをみてフルシカト…。


お互い助け合って生活するもんだと
勝手に思っていたのですが
とても裏切られた気持ちになり
それ以降 自ら打たれに行くのをやめました。


妹は今だにそれを根に持って居ます
妹も今は成人していますが
バイトリーダー的なポジションで
母と2人暮らしをしていて
妹は母の事をとても大好きで母は妹に依存してます
共依存くらい凄まじいです



私が当時 家のためにあれだけ
バイトをしていた時妹は全く無関心でした
私は今だにそれを少しだけ根に持ってます





祖母はとてもマナーや礼儀に厳しく
今だに理不尽だなぁ〜って思うのが
当時4.5歳の私に
湯沸かしポットから急須へお茶を入れる
やり方がなっていないと言われ
仏壇の火がついてるお線香で足の小指に
焼きをされた事と
夕食の時 私と祖父はテーブルを挟んで
向かいあわせでご飯を食べていて
祖父に
「ティッシュを取って」と言われたので
手を伸ばしてティッシュを取り
そのまま祖父にテーブル越しで渡したところ

2時間ほどフローリングの隅に正座することになりました
本当ならティッシュを手に取って祖父のところまで行かなければならなかったらしく
まして食卓の上で渡す事や相手が祖父であったことなど
すごく怒られました



とはいえ、後にこれら躾が
大人になって役に立つ時もあったので
ありがたいと思う反面
少し嫌な思い出でもあります。




祖父は子供が大好きで
足も悪く家にいつもいたので
色んな話を聞きました
祖父が経験した事ある戦争の話
祖父の好きな時代劇の話
多趣味だったので 昼間の映画を一緒に見たり
英語も話せてたので
簡単な単語も教えてくれました



なにより1番印象が残ってるのは
私の名前の書き方を教えてくれた時です
保育園にも行ってなかったし
いつも公園で遊んでたので
読み書きなんて皆無でした




いつもの席から動かない祖父は
立ち上がって書道セットを出して
なにするの?と聞くと


「 紙とペンを持ってきなさい 」


と言われて持ってきたら


「 見てなさい 」


と言いながら硯や隅を出して
私の名前の漢字を書き始めて


「 これはお前の名前だよ 書けるようにお手本を書いたから練習しなさい 」


と 漢字で私の名前を書いて見せてくれました
その後ひらがなで書いたのを見せてくれて



「 小学生になるんだから、自分の名前は1年生でも漢字で書けるように練習しなさい 」と
教えてもらいました


その日から毎日 自分の名前だけ書けるように
練習してその時はいつも隣で見守ってくれて
名前の意味は知らないけど
私の名前に使われてる漢字の成り立ちは
詳しく教えてくれました



それをきっかけに 私は辞書を
開いて言葉の意味や漢字の成り立ちを
知るのが面白くなり
ゆくゆく、本を読むことに抵抗がなくなり
本で物語を読むのが好きになったんだと
自分では思ってます




名前が書けるようになって
母に見せると母は嫌そうな顔をしてました
多分 祖父母の事があまり好きでは無い上
母ではなく祖父から教わったのが
気に食わなかったんだと思います




ちょっとショックだったけど
小学1年生の時 習ってない漢字で
名前をかけたことに
担任から褒められて当時の私は
あの時嫌な顔をされた気持ちは帳消しになりました笑






今は
祖父は私が中学生の時に他界し
祖母は暇つぶしにパートをしています
最近 祖母とは会ってなく
と言うか身内に会えなくてどうしてるかは
わかりませんが
母と私は一応は繋がってるので
聞く分には元気だそうです。





なぜ、身内と会えないかは
元主人との事や母の事なども
絡むので次回書きたいと思います