『どこまでですか?』




その人は問う。




行き先を告げられた車は、雨の中走り出す。




ネオン輝く街並みを抜け、誰も帰りを待たぬ家に一人急ぐ。




車中から見た雨は、いつもより少し楽しげに見える。




車が止まる。




数分間の2人の時間は終わりをつげ、その人は誰かが待つ家へと帰っていく。




明日はどんな一日になるだろうか。




少し塩味の効きすぎたパスタをほおばりながら、そんなことを考えている。




今日の自分はこんなもんで十分だろう。




Fuck'n but Beautiful World.




さぐりさぐり日々を綴ろう。