仕事を持ち帰り
妹と二人で
ゴソゴソやっている
小さなメモに書かれている情報を
一覧にしていく
一階と二階を
バタバタと上り下りし
ふと見ると
妹がボストンバッグに
荷物を詰めて
持ってきた所だった
「帰るの?」と聞くと
「帰る」と、妹
「お盆も終わるしね」と
自分で言った瞬間全てを理解し
その場に泣き崩れる
その瞬間までは
夢の中で妹はまだ生きていた
生きていたと言うか
何も考えずに
当たり前に日常を過ごしていた
月命日なのを
忘れていたから
知らせに来たんだね
年が明けると
三回忌
早い雪の到来は
満二年を迎える事を
意識させ、辛い