有楽町火災 | テツになる勇気。

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テツってのはね、乗ってりゃいいってモンじゃない。撮ってりゃイイってもんでもない。スジって一人でニヤけていたら通報寸前w。
そう、テツってのは、語ってナンボなのよ(マジかっ

有楽町で火災があったと、いろいろメディアが賑わっています。
報道で気になったのが2つ。

1つは、現場に集まった消防車が47台とか。なぜそんなに?
しかも、実際消防活動が出来たのはそのうちの数台だとか。あとは基本、待ちぼうけですね。

延焼したわけでもなし、けが人が多く出たわけでもなし(救急車も消防車のカウントに入っているという前提で・・)、そんなに集まる理由がどこにあるんだろう?
消火活動に人が必要だから、という理由は少しあるかもしれないけど、それにしても多すぎる・・・
そもそも、集結する消防車は誰かが集中管理してる?この集まり具合をみるととてもそうは思えない、勝手に集まってきたんじゃないの?とか。

ともかく、震災とかであちこちから火の手が上がっているときにこんなことされたら(1か所に消防車集められたら)たまりません。状況判断がどうだったのか、一度見直してほしいもんです。


もうひとつは、事故の影響で新幹線が5時間以上も止まったとのこと。いくらなんでも止まりすぎでしょう。
9時間も車内で拘束された人たちが、よく暴動起こさなかったモンです。

東京駅ほどの折り返しターミナルを失えばそりゃ「通常の運行」に支障がある位は素人でも想像つきますが、品川にも立派な折り返し設備を作ったよね。そこを使っており返せば、間引き運転はやむを得ないにしても運休までする必要なかったんじゃないの。もっと言うと、もう一歩手前の新横浜や小田原にも上下線をつなぐ渡り線があるわけだから、そこを使って折り返しの収容力を上げることだって理屈ではできるはずだよね、とか。そもそも、渡り線てその用途のために作ってるよね、普段はろくに使い物にならんもんねw

なんとなく想像すると、JRの人がこれらの代替手段に頭が回らなかったとは到底思えないんですよね。
方法はあったけど踏み切れなかった、というのがホンネではないでしょうか。理由はいろいろ。

・途中駅折り返しにすると、車内清掃とか車内販売等のサービスレベルが保てなくなる
・新幹線の安全神話を守るため、極度に硬直的なダイヤ運行しかできなくなっている
・一部だけ復旧すると、人が集中し不測の事態が起こるかもしれない
・沿線火災ということで、鉄道施設そのものには影響ないのだから、火事が鎮火したらすぐに自然回復できるんだという楽観的な観測

などなど。

これらがいろいろ錯綜して、結果として新幹線は動かなかったんじゃないんですかね。
特に2番目なんか最悪じゃないですか。別に運行時の安全レベルを落とすと言っているのではなくて、閉塞方式を変えるとかで安全を担保する方法を変えるだけです。やったことないからやりたくないという発想に行きついているように見えます。

だいたい、新幹線の安全神話ってあれ、実はもう終わってるんです。
安全神話って要は開業以来死亡事故を一度も起こしていないことをアピールする言葉になっていますが、新幹線で人が亡くなる事故は起きているんですよ。
「三島事故」で検索すれば出てきますが、完全に新幹線の設備・運用体制が招いた乗客の死亡事故です。なので、いまさら「安全神話」なんて、砂上の楼閣にしか見えません。むしろ、それをタテに本来やるべきことをやらない体質になりつつあることに違和感があります。


新年早々、事件で奔走された現場の方々をしり目に言いたいことばかり言いましたが、仕組みがおかしいとすると現場はどうしようもありません。
集まりすぎた消防車も、5時間完全停止の新幹線も、事前にそうならない仕組みを考えておけば防げた部分もあったんじゃないですか。

などということを考えた新年でした。
今年もめんどくさい一年になりそうです。