8日目から、なんとなくピクピクと痙攣する事が増え、その箇所が良くなっていくような感じがありました。
私が入院したNTT東日本関東病院には、ペインクリニック 科というブロック注射専門の外来があり、私も顔面神経麻痺の治療方法の選択肢の一つとして検討していたため、こちらの病院を選んだ経緯がありました。
最初の診察で、耳鼻科の担当医からもペインクリニック科での治療も追加できるという説明を受けていました。
顔面神経麻痺の治療で施されるのは、星状神経節ブロックという麻酔注射です。
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(Wikipediaより)
星状神経節ブロック
星状神経節は首に左右一対存在する長さ3㎝の交感神経の合流点(神経節)。星状神経節ブロックとは、この部位に局所麻酔薬を注入することで、交感神経の機能を一時的に押さえ込んで、血管を拡張して血液の流れを改善する治療法。交感神経の遮断により、顔面、頭部、上肢、上胸部の血管が拡張し、血液の循環が良くなる。交感神経を遮断することで痛みの悪循環と呼ばれる痛みの慢性化を作り出す機構を抑え込むことができる。適応範囲は広く、頭部から胸部の痛みや、しびれ、麻痺、血流障害などをきたす疾患が対象で、主な適応疾患は、種々の頭痛、帯状疱疹痛、帯状疱疹後神経痛、複合性局所疼痛症候群、幻肢痛、顔面神経麻痺、突発性難聴、アレルギー性鼻炎、網膜色素変性症、網膜中心動・静脈閉塞症、頸椎・椎間板ヘルニアなど。[8]
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ただし、ブロック注射をしたからといって、必ずしも完治するとは言えないこと、どこまで効果があるかは麻痺の程度などても異なるため、施術してみないとわからないというニュアンスでした。
要するに、良いとはされているが確たる効果を保証するものではないということ。
まぁ、そもそもこの病気は原因も不明な事が多く、薬を飲まなくても自然治癒する人もいれば、薬を飲んでも完治しない人もいて、治療方法も点滴と経口投与でどれくらいの差があるかもはっきりわかっていないのだから、そういう説明になるのも仕方ないのだろうと思いました。
また、神経注射なので少なからずリスクを伴うこと、退院後しばらくは毎日通院しなければならない労力などを考えても、そこまで必要であるかどうかといえば…と耳鼻科の担当医は強く勧める様子ではありませんでした。
それでも、出来ることはやっておきたいと思われるならば、試す価値はあると思うということでした。
仕事もしばらく休む事になってしまうかもしれないけれど、自分的にはここまで来たらできる限りのことはやっておこう!そう思って、ペインクリニック科の受診をすることを決めました。
翌日、受診の予約を入れてもうことになり、ちょっとドキドキ。
神経注射とか、痛そう…
なんて思いつつ、良くなることへの期待の方が大きくて不安は感じませんでした。