第198回アタック「焼け跡を歩く」 | ニュータウン裏山探検記

ニュータウン裏山探検記

やのみー探検隊が行く!
by Yanomii Tanken-Tai

 平成26年5月31日(土)、龍山(竜ノ口山)の火災から19日が経った。ようやく、そこに行く時間ができた。

 11時32分、絵下山東麓駐車場に車を置き、龍山に向かう。
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 車道脇にはエゴノキでしょうか。(私はハイノキとの区別がつきません。)
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 ヤマアジサイもたくさん咲いている。
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 東麓駐車場から龍山に行くには、これまで、一旦、矢野霊園付近まで下るが、あきく魅力探見隊のYZさんに新しい道を教えてもらっていた。

 「『歩行者に注意』という路面表示の『行』という字の横に入口がある」。宝探しの暗号のような言葉で教えてもらった。
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 確かに「行」の文字の横に、前を向いて歩いていると見逃しそうな登山口があった。

 11時34分、そこを入る。「竜山近径」の貼り紙。
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 木で路肩や階段ができていて、立派な道である。
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 湾曲させて軌道で楽に尾根に向かう。

 11時39分、龍山へのメインルートに合流した。メインルートが下ってから上り始めることを考えると、こちらが楽である。

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 龍山コースのメーンルートを上る。久しぶりの登山に息が切れる。

 しゃがんで休憩していると、足元に葉脈だけ残った枯葉をみつけた。葉脈標本はアルカリ薬品で煮詰めてつくるらしいが、自然の中ではどうやってこうなるのだろう。
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 11時57分、予期せぬ分岐点があった。右方向を指して「中野山近道」と書いてある。そういえば、龍山に巻道があるという話を聞いたことがある。

 焼け跡が遠くなるが行ってみる。
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 急造とは思えない落ち着いた道があった。
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 11時59分、龍山・中野山鞍部の十字路付近に出た。

 車道が一番南に寄る市からこの鞍部に来て、この道を戻れば、楽々とタツノ口岩に行くことができる。

 龍山を越えると急登となるので、来た道を折り返し、メインルートに戻る。
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 午後0時6分、タツノ口岩に到着。

 麓に焼け跡が見える。
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 0時10分、火災のあった寺屋敷側の斜面を下り始める。

 テングチョウの撮影に成功。「鼻」が尖っているのが特徴。
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 この斜面、ほかの斜面よりヤマツツジが多く咲いている。
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 蛾のような色のテングチョウより、よほど蝶らしい色をしたキンモンガ。
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 キンモンガを撮影して目を上げると、焼け跡が始まっていた。

 眺望の良い岩がある場所だ。ここまで炎が登ってきたのか。
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 尾根の道を中心に左右が燃えている。
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 この尾根の南にある「宮が畝」の尾根が同じように燃えているのがわかる。
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 木が焼けたにおいが残っている。花もない昆虫もいない殺伐とした風景、笑顔ではいられない。
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 9分ほど下ると道は緑になった。
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 0時29分、五月台公園が見えた。焼け跡からほんのわずかな距離である。
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 五月台団地を下る。目の前に20頭くらいのチョウが乱舞している。テングチョウだ。

 ここから寺屋敷交差点におり、県道を通っている間、異常発生ではないかというくらいテングチョウが飛んでいた。例年このような様子なのだろうか。
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 0時58分、東麓駐車場に戻った。車内の温度は63度となっている。
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 テングチョウはこの駐車場でも、数頭が飛んでいる。実は、矢野南の自宅に戻っても3頭ほどが飛んでいた。これまで、そんなに気になったことはなかったのだが。

(インターネットで調べたところ、「まれに大量発生することがある」とのことでした。)
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