平成25年８月21日。平日だがお休みをいただいた。
夏空が青い。山に行きたい。しかし、歩くのは暑い。
そうだ、バイクで行こう。あ、バイクなら久しぶりに中倉山に行ってみよう。
10時45分、原付バイクで自宅を出発。天神交差点を右折、昭和入口交差点を右折、寺屋敷交差点左折。谷を過ぎると呉市押込になる。夢ヶ丘団地から東明ハイツ交差点に下る。本庄水源地を右に見ながら熊野方向に進む。
１ 中倉山
午前11時５分、バス停「押込口」に到着。中倉山に車両で登る入口はここにある。
小さな集落、近代的な墓苑２つを過ぎると、夢ヶ丘団地に出る。しかし、そこは小さな階段でつながっており、車両では登山道に行かれない。
そして、急な坂になる。原付のエンジンは悲鳴をあげる。四輪車も通れるが、離合が難しい。
中倉山には行ってみたい場所があった。３月に夢ヶ丘団地を探索したときに、幼稚園の上に見えた露出岩である。そこに行けば、景色がいいのではないかと思った。
（３月３日に下から見た岩）
11時12分、それと思しき場所に来た。平成21年に行われた治山工事の標が立っている。ガードレールの向こうに微かな踏み跡、木の隙間にいくつかの岩が見える。
木と雑草に覆われた場所を踏み分けていく。わずかな間だが、やぶ漕ぎになってしまった。
ようやく岩群にたどりついたが、表面の角度が悪く、迂回路は木や草で歩けない。先に出るのは危険な感じがしたので、手前で足を止めた。
マツの枝を２本払って、眺望を作った。竜ノ口山（龍山）、中野山、絵下頭が見える。
タツノ口岩をズームアップしてみる。髑髏の横顔？
ここで10分ほどごそごそした。
車道に戻り、頂上を目指したが、途中で枝切り作業が行われていた。作業車が道を塞いでいるので、先に進めない。この道、こんな大きな車も入るのだ。暑い中、ご苦労様。
11時22分、仕方なく、折り返して下山開始。下りのバイクは一層慎重を要する。
２ 愛宕社
押込口まで戻って左折、熊野町に入る。熊野トンネルの前を右折して、バスの熊野営業所前から、11時45分、串掛林道に入る。
11時49分。ゴルフ練習場への道が愛宕社への入口である。割と遠くからも見えるこのパラボラは国交省の施設。
愛宕社への道は、傷んでいる部分もあるが、舗装されている。
この道の途中から矢野になり、愛宕社の裏で、舗装が終わる。
11時55分、鉄板が赤く塗られた愛宕社。青空と白い雲に映える。
振り返るとこの景色。矢野、海田、府中、南区、中区、西区、安佐南区…そしてかなり遠くの山。西中国山地の山々ではなかろうか。
下の街から正午のチャイムが聞こえた。休憩していると、絵下山では撮影できなかったシオカラトンボが目の前に止まってくれた。
12時21分、階段を下りていると、オニヤンマが至近距離に。
３ 小請山第２号古墳
串掛林道は、熊野から一旦矢野になり、そして海田になる。
林道から古墳に入る階段がある。以前から気にはなっていたが、海田町なので行かなかった。午後０時44分、この際、行ってみよう。
階段の上に、すぐにあるのかと思ったら、けっこうな山道を登ることになった。
山道の途中で、長さ40センチ近いホオノキの落ち葉を見つけた。
歩くこと５分で到着。教育委員会の案内板がなければ絶対に分からないが、言われれば、円墳のてっぺんに思えなくもない。
ゆるいピークに上ると、石が円形に並べてあるように見えた。この古墳の発掘時の写真を調べてみると、石が四角形に並べられた石棺が出土していた。関係あるのだろうか。
この山とつながっている矢野の「東の山」の北部（矢野中学校付近）にも、多くの古墳があった。古墳時代、この辺りが豊かな地域であったことがうかがえる。
串掛林道を下りて、矢野中学校の山の麓を巻くように走り、県道34号（矢野安浦線旧道）を上って、天神交差点を右折して矢野ニュータウンに戻った。結果的に、中倉山を含めて東の山を大回りに１周することとなった。
