おそらく夫の不倫相手であろう女性から怖い電話があったので、誰かにこの件を相談したいと思いました。
夫は怖いもの知らず。
この世の中で、夫に意見しても効き目がありそうな人物はいません。
夫の父親は、面倒なことには関わりたくないタイプ。
問題事があれば、とりあえず話は聞きますが、それで息子である夫をたしなめるとか、諭すとかそういったことも期待できません。
私の母も夫に意見できる人がいないことを常々心配していました。
こうなったら会社の上司しかいません。
恥ずかしい気持ちもありますが、子どもの命を守るために行動を起こします。
匂わせ電話があったことは言いませんでしたが、毎日午前様であることや不審な行動が多いことなど話しました。
夫のメンツのために暴力があることは言えませんでした。
上司は、接待もそんなに頻繁ではないことなど教えてくれ、夫にも話をすると言ってくださいました。
帰ってきたら案の定、上司に相談したことで怒り狂い暴力を受けました。
本当は、生活費も貰えない、私が働いたお金も奪い取っていく、そんな苦労ばかりの生活で、子どもたちと一緒に死のうかと考えたりもしました。
でもそうなれば、不倫相手の思う壺。
夫も新しい嫁とそこに生まれた子どもと楽しく暮らして、きっと今の子どもたちのことなど頭の隅にもないだろうな…と思いました。
このとき、夫の好きなようにはさせないこと、死ぬこともしない、嫌がらせを込めて離婚もしないと心に決めました。
その後不倫相手とどうなったかはわかりません。
ゲス不倫3部作の中で、この不倫だけが相手が不明です。
ただ、少し経ってから着信履歴を調べてもらうことができ、可能性がありそうな電話番号が3つほどありました。
その番号を調べたところ、一つは今現在地元で大きくなった建設会社の娘さん、一つが夫の中学校の同級生、最後の一つは不明です。
建設会社の娘さんは「きよこさん」と言って、弟さんが夫の高校の同級生です。
夫は昔から匂わせ気質があり、浮気相手のことをそれとなく私にふってきます。
当時「きよこさんは素敵な人」だとか「きよこさんは仕事ができる」とか、やたらと話題にしていて気にはなっていたのです。
夜中の1時前後とかに何回も電話のやり取りをするのは、普通では考えられません。
証拠はないのですが、不倫相手の有力候補です。
この不倫のおかげで、私は強くなりました。
何としても子どもたちを守っていこうと、決意させてくれた出来事でした。
いいのか悪いのかわかりませんが、今まだこの夫と一緒にいるのは、この不倫相手のおかげででもあります。
それからこの不倫中、夫のゲス行動で忘れられないことがあります。
ネフローゼ症候群で長期入院中の長男が風邪をひき、面会に行ったときには腎不全を起こし、今夜がヤマという状態でした。
幸いに意識が戻りましたが、私が付き添わなければいけなくなりました。
その付き添い中に私の給料日があったのですが、夫はなんと病院まで来て、一万円だけ私に残し全部奪い取ってしまいました。
生活費を夫がくれないので、仕事をしてるのに…
それまでむしり取って行ったのです。
情けなくて、涙が出ました。
来月までの生活はどうしようかと、重病の長男のことより、そのようなことを考えてしまう自分も情けなく思いました。
前にも書きましたが、夫は長期入院の長男の面会にトータルしても10回も来ていません。
なのに、こういうときには朝一で来るのです。
今考えても腹がたちます。
とりあえず、第一部は終わりです。
第二部は、私が最も許せない不倫。
そしてその相手は、今でも何の謝罪もなく、横着に生きている人です。