先日、男性Tさん(32歳)がアトピー性皮膚炎の相談に来られました。25歳の時にストレスと環境が原因でアトピーとぜんそくが同時に始まり、以後いろいろ治療を続けたものの、ひどくなる一方だったそうです。
近々、食べ物を運ぶ仕事に就くための面接を控えており、見た目の印象も大事と考え、この際、アトピーをきちんと治したいと思っていたところ、お知り合いに私の養生院を紹介されたとのことでした。
アトピーの方にとって、特に夏はつらいもの。夏は肌呼吸が盛んになり、汗もたくさんかくため、肌の傷が痛んだり、リンパの循環が悪くてむくみが出たりするのです。夏の暑さにアトピーの方は普通の人以上にイライラするので、心を落ちつかせる必要があります。
私は食べ物と養生茶について、また、リラックスするためのイメージ法を指導しました。アトピーには、食べてよいものの食べてはいけないものがあるので、そのことを充分守ってほしいと伝えました。
来院の翌週月曜日、Tさんが肌の様子を携帯で送ってくれた写真メールを拝見すると、赤みがひいて、肌にツヤが出てきました。かゆみをなくすために使っていた塗り薬ももう使っていないとのことでした。
2日後の水曜日、Tさんが来院されたときには、その変化にもっとびっくりしました。額の黒ずみが消えて薄く赤く変化し、乾いてポロポロとれていた白い皮も出ておらず、また、耳の後ろの傷のリンパ液も見られませんでした。
お仕事をされるお母様と二人暮らしのTさんは、お食事を彼が作っているとのこと。目に見えてアトピー性皮膚炎が良くなっていく様子を、親子で毎日楽しみにしているそうです。
★次のブログでは3回にわたり、アトピー性皮膚炎の症状のとき、食べてよいもの、食べてはいけないものについてお話しします。