Yさん(40代、女性)が先日、腰の痛みを訴えて、養生院にいらっしゃいました。「義母の車いすの向きを変えていたら、ギックリ腰のようになってしまって…」とYさん。一時は痛みがひどく、ほとんど動けず、大変だったそうです。
介護で腰を痛める方は多いですね。介護で人を動かすとき、大事なのは、①まず動かす前に、自分の体を簡単な体操などでやわらかくする。②いきなり自分の手や腕の力で動かそうとせず、介護される人の重心に腰を近づけ、体全体を使って動かすようにする、ということです。こうすれば、腰の負担が減ります。
私は、Yさんに整体施術を行いました。今回の腰痛に用いたツボは、「環跳」(胆経。大腿骨大転子と仙骨裂孔を結ぶ線の外側から3分の1)と「委中」(膀胱経。ひざ裏の横紋の中間点)。また、毎日の中で、宮廷二十一式呼吸健康法の「気貫丹頂」と「引気下行」、リンパ体操の「伸功」を行うよう勧めました。施術後、Yさんは、腰の痛みはほとんどなくなり、普通に歩けるようになったと言い、笑顔で帰って行かれました
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