中医学の経絡やツボはいくつもあり、勉強するのが大変と思っている方も多いのではないでしょうか。
中医学には「天人相応」といって、人は自然の一部であり、天は大宇宙で、人は小宇宙という考え方があります。
人体の“気”の通る道を経絡と呼びます。気功、鍼灸、推拿で用いる主な経絡は、12本の経脈と奇経八脈のうちの任脈、督脈を合わせた14本。1年が12カ月あるように、私たち人間の体の経脈は12本あるのです(十二正経)。そして、14の経絡上のツボは361、これも1年=365日とほぼ等しい数字となっています。
また、1年に二十四節気があるように、人の背骨の椎骨は全部で24(頸椎が7、胸椎が12、腰椎が5)あります。
どうですか? こうすると、自然に体の経絡とツボの数、骨のことを覚えられますよね。
健康を考えるなら、まず自分自身の体のしくみを知ることが大切です。そして、さまざまなストレスで不調を感じるとき、気功や指圧・マッサージを役立ててください。
症状別の対処法、刺激する経絡、ツボなどについては、これからご紹介していきます