トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の竹内です。
昨日のブログでチラリと書いた、下りで使う変態ペダリングについて、チラリと聞かれたので、写真を使って簡単に説明します。
自転車に乗るときに邪魔をしてくるのは、重力と空気です。
平坦では気にならなくても、登りに入るとほんのわずかな勾配でも、しっかりと重力を感じます。自転車や自分の身体を軽くするのは、重力に抗うためです。
そして、もう一つの邪魔な存在の空気。
空気抵抗は速度に二乗して大きくなります。速度が15キロから、二倍の30キロに上がったときの空気抵抗は、二倍ではなく、二乗になるということです。
つまり、いかに空気抵抗を減らすことが、とても重要になってきます。
空気抵抗を減らす方法は二通り。
自転車の空気抵抗を減らすか、人間の身体の空気抵抗を減らすか。
すべての空気抵抗の三割程度が自転車で、残り七割程度が人間だと言われています。
自転車の空気抵抗を減らすのはメーカーの役目で、ユーザーはお金さえ出せば、空気抵抗の低い自転車が手に入ります。
でも、それで減らせる空気抵抗は全体の三割のうちの数%です。
なので、あと七割のほうを減らす方法を考えるわけです。
で、最近の流行りが変態ペダリング(笑)です。
正式名称は無いのですが、数年前の自転車ロードレースの下りで、怪物ペテル・サガンが披露したのが、僕が見た最初でした。
これがサガンです。
トップチューブというところに座って、身体を極限まで小さくします。
サガンは今年の世界選手権の下りで、この体勢で激漕ぎ。
こちらはツールの王者、クリス・フルーム。フルームは今年のツールの下りで勝負をかけるときに、やっぱりこの体勢でペダルを回しました。フルームのこれは、ほぼ弱虫ペダルの御堂筋くん(笑)
こうして身体を小さくして、ペダリングすることを、どこかの誰かが変態ペダリングと書いていたので、僕もそう呼んでいるわけです。
これ、一見すると簡単に感じるかもしれませんが、実はめちゃくちゃ怖いです。
難しいというよりも怖い。
前輪にほぼ全ての体重が乗るために、ハンドリングがとても難しくなります。
その恐怖感に打ち勝つか、怖くないかのどちらかの人だけが、このペダリングを使えるのですが、僕は後者で、スピードに対する恐怖感が麻痺しているので、へっちゃらなのです。
珠洲に出場した1600名くらいの中で、これを使った、もしくは使えるのは僕以外にはいないかもしれません。
そのくらい特殊だってことですね。
サガンが初めてこれを披露したときに、サガンの後ろでは追走者が必死にペダルを回しているのに、座っているだけで引き離していたし、科学的にレースを進めるチーム・スカイのエースであるフルームが採用したことで、このフォームが有効なのは、証明されたも同然なのですが、まあ、トライアスロンの世界ではリスクが高いだけで、そこまでシビアなものを求めても仕方ないし、何よりもカッコ悪い(笑)ので、オススメはしません。
ただただ、参考までに。
ではでは。
昨日のブログでチラリと書いた、下りで使う変態ペダリングについて、チラリと聞かれたので、写真を使って簡単に説明します。
自転車に乗るときに邪魔をしてくるのは、重力と空気です。
平坦では気にならなくても、登りに入るとほんのわずかな勾配でも、しっかりと重力を感じます。自転車や自分の身体を軽くするのは、重力に抗うためです。
そして、もう一つの邪魔な存在の空気。
空気抵抗は速度に二乗して大きくなります。速度が15キロから、二倍の30キロに上がったときの空気抵抗は、二倍ではなく、二乗になるということです。
つまり、いかに空気抵抗を減らすことが、とても重要になってきます。
空気抵抗を減らす方法は二通り。
自転車の空気抵抗を減らすか、人間の身体の空気抵抗を減らすか。
すべての空気抵抗の三割程度が自転車で、残り七割程度が人間だと言われています。
自転車の空気抵抗を減らすのはメーカーの役目で、ユーザーはお金さえ出せば、空気抵抗の低い自転車が手に入ります。
でも、それで減らせる空気抵抗は全体の三割のうちの数%です。
なので、あと七割のほうを減らす方法を考えるわけです。
で、最近の流行りが変態ペダリング(笑)です。
正式名称は無いのですが、数年前の自転車ロードレースの下りで、怪物ペテル・サガンが披露したのが、僕が見た最初でした。
これがサガンです。
トップチューブというところに座って、身体を極限まで小さくします。
サガンは今年の世界選手権の下りで、この体勢で激漕ぎ。
こちらはツールの王者、クリス・フルーム。フルームは今年のツールの下りで勝負をかけるときに、やっぱりこの体勢でペダルを回しました。フルームのこれは、ほぼ弱虫ペダルの御堂筋くん(笑)
こうして身体を小さくして、ペダリングすることを、どこかの誰かが変態ペダリングと書いていたので、僕もそう呼んでいるわけです。
これ、一見すると簡単に感じるかもしれませんが、実はめちゃくちゃ怖いです。
難しいというよりも怖い。
前輪にほぼ全ての体重が乗るために、ハンドリングがとても難しくなります。
その恐怖感に打ち勝つか、怖くないかのどちらかの人だけが、このペダリングを使えるのですが、僕は後者で、スピードに対する恐怖感が麻痺しているので、へっちゃらなのです。
珠洲に出場した1600名くらいの中で、これを使った、もしくは使えるのは僕以外にはいないかもしれません。
そのくらい特殊だってことですね。
サガンが初めてこれを披露したときに、サガンの後ろでは追走者が必死にペダルを回しているのに、座っているだけで引き離していたし、科学的にレースを進めるチーム・スカイのエースであるフルームが採用したことで、このフォームが有効なのは、証明されたも同然なのですが、まあ、トライアスロンの世界ではリスクが高いだけで、そこまでシビアなものを求めても仕方ないし、何よりもカッコ悪い(笑)ので、オススメはしません。
ただただ、参考までに。
ではでは。