今週末は小谷の里山でパウダーをゲット。
土曜は雪ゴン降りの蒲原山で激ラッセル&滑走。
日曜は晴れの奥西山で豪快谷滑り&尾根滑りを楽しんできました。
連日頑張りすぎてチョットお疲れです。

2019年2月16日(土)
蒲原山(標高1630m)
天気: 終日雪(ゴンゴン降り)
メンバー: 雪豹、maoyuki
コース: 湯原(国道148号沿い駐車場) → 前沢上流・1264~・819間尾根の等高線970m地点 
      → ・1148東の前沢等高線1000m地点 → ・1420南の等高線1400m地点 → 蒲原山頂 (往復)
タイム
7:50 湯原(国道148号沿い駐車場 標高370)
13:46-14:12  蒲原山山頂
15:32 湯原(国道148号沿い駐車場)
 
                            蒲原山山頂
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           国道148脇の駐車場をスタート  周辺は温泉があるのか硫黄臭がする
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                      杉林の中 昨日のトレースを利用
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                           ゴン降りで寒かった
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               前沢の等高線1000m地点を過ぎて二つ目の小尾根に乗る
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                        山頂付近から未踏面を選んで滑る
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雪豹さんのブルモリΩは良く浮いた  
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                          今季最高の雪に出会う 
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                       登りのトレース(右)はほぼ埋まる
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                          飛ばしすぎて埋まる
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                           駐車場にゴール!  
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ー備忘録ー
昨季いい雪に当たった蒲原山を今季再訪。
駐車場から前日のトレース痕(半分雪に埋もれた)があり標高870mまで利用。
脛から太腿ラッセルを二人で回し、まずは前沢上流・1264~・819間尾根の等高線970m地点を目指す。
尾根芯で今日のものと思われるトレースと交差、尾根芯を辿っていてあとで富山PTのものとわかる。 
尾根を回り込みトラバースかけて前沢の等高線1000m地点を目指す。
沢・小尾根・沢と渡って二つ目の小尾根に取りつき蒲原山北の・1420すぐ南の鞍部を目指す。
猛ラッセルの中、集落の神社駐車地から出た富山PT(10名位)滑ってきてスライド、谷攻めに驚かれていた。
シュプールを利用してラッセル軽減、鞍部に出て以後は富山PTトレースで登頂。もちつもたれつになった。
下りは荒らされた斜面を外して滑走、今季No1の激パウを更新。
マイトレースに戻って沢横断、トラバース斜面もスムーズにスルー、お茶タイムやって駐車場に帰着となった。
 
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2019年2月17日(日)
奥西山(標高1617m)
天気: 快晴
メンバー: 雪豹、maoyuki
コース: 奉納集落林道入口 → 稜線・1611ピーク → 奥西山山頂 (往復)
タイム
7:08 奉納温泉へ至る県道の標高690m林道入口(駐車)
7:30頃 西尾根取り付き
9:29 西尾根上ブナの大木(標高1180m付近)
13:00 ・1611の50m北
13:31-57 奥西山山頂
14:20-33 ・1611ピーク
14:43 熊沢上流等高線1350m(沢底)
15:27 西尾根上・1491
16:59 西尾根取り付き下の林道
17:22 奉納温泉へ至る県道の標高690m林道入口

                            奥西山山頂
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  林道入口から下っていくと土谷川を渡る  間もなくでオープン斜面  斜面利用で西尾根端に乗る
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        初め尾根は細く登行は難儀する  上がると尾根緩部に出る 北アの眺めよし   
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    前日入山組のトレースはあるが、降雪により埋もれていたり出ていたり  ほとんどラッセルになる
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                   尾根上標高1180m付近にはブナの巨木有り
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                        尾根上・1491のピークを巻く
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                            樹氷が綺麗!
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                 ・1611の稜線に出て奥西山を目指す      高妻山を背景に 
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                   憧れの堂津岳が近い    奥西山山頂にて
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                         堂津岳       山頂にて
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                     ボチボチ戻りますか    背景は戸隠山      
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              ・1611(右)は目測直線で500mくらい   中西岳と東山(奥)   
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                          稜線には雪庇がある
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                           稜線にある巨樹
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                           稜線の雪庇  
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                          ・1611ピークにて
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             ・1611ピークから南西沢を落とす   雪豹さんの滑りをご覧ください
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                     熊沢の沢底(標高1350m)はすぐそこ
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      登路のトラバース合流まで標高差100mを登り返す さらに50m上の・1491にも登頂しておく                 
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      ・1491から見る・1611 小尾根二つの間のオープン斜面をトラバースした(左→右)  
         中央の尾根(南西尾根)を回り込むと広い沢で登りやすい疎林斜面にでる   
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                       木漏れ日の景色にウットリです
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                        ・1491ピーク直下から堂津岳を望む
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                   ・1491ピーク  シールを外して尾根滑走準備
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                      ・1491から滑走する雪豹さん
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                           ステキな巨樹
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   尾根上等高線800-1100m付近には杉の植林帯がある  
   樹間は狭くて難儀、対して雪豹さんはものともせず果敢に突っ込み先に降りて行った 雪豹さんに負けた
   尾根はふたたびオープンバーンになる 今度は尾根芯を外して北側の無木立斜面へ進入     
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                           最後の滑り斜面
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            シールを張りなおしてテクテク   暗くなる前にゴール!  林道入口駐車地 
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ー備忘録ー
蒲原山からの帰り道、雪豹さんとのミーティングで明日どこにしようか迷っていた。
天国軍団のME-JINやJUNDr先生やktn92さんが小谷に来てくれるなら天狗原山とか風吹山で是非になる。
そこでまずはME-JINにTelすると本日地獄メンバーと風吹やってましたとのこと。
明日は地獄塾のボスもやってきて2時発僧ヶ岳とか・・・maoyukiさんも行く?
「う~む、そこへ行くモチ無し、無理!」と返事して名人サイナラ。
他の二人組は平湯エリアで焼岳北面を目指すとラインで知る。雪豹さんはそのコース概要を聞きたがる。
自身の経験から説明、台地上部の標高2100m位から急登になり途中からアイゼンワークになった。
今回もたぶんそんな類似状況だと思う。滑落したら最後、タスカラナイ!
これを聞いて彼女自信喪失、「私には無理」と判断。焼岳案も無くなる。
今週また「戸隠妙高の北信へ」というのも芸がない。パウダー確実の線で行くとやはり小谷エリアが堅い。
今季まだ訪れてないお手頃風吹岳は行きたい候補1位なのだが雪豹さんはもう二度行ってて気乗りしない。
それどころか雪豹さんは奥西山に行きたくてしょうがなく、その理由に山スキーの記録が極めて少ないとか。
奥西山は小谷の東に連なる山々、堂津岳と東山の中間に位置する。
無積雪期は山の東側の奥裾花自然園からだと近いが積雪期だと奉納温泉からが近いらしい。
そういえば何日か前、「一緒に行ってくれるなら何でもきいてあげるよ・・・」っと言ってたような。(違うかな?)
下心もあってグラっと来てしまい、ついOKしちゃう。なんだかんだで帰宅前に一応行き先が決まった。
翌朝4時半にいつもの集合場所で彼女をピックアップ、一路小谷の奉納集落へ。
集落の前、土谷川を渡る林道の入口に到着、除雪スペースに駐車。
すぐに雪で半分埋もれた数人のスキートレースを発見、痕跡からして昨日のもの。
準備整い出発。トレースはしばらく下り林道を進み、土谷川を渡って目的尾根(西尾根)に向かっていた。
今日のルートは大まかに稜線上・1611から西に派生した土谷川と熊沢出合いに降りる尾根を辿る。
まずはその尾根端を回り込む林道チョイ上に取りつく。尾根は細くキックターンを多用しないと登れない。
考えずともトレースをそのままたどれば問題ないと思われた。ところが斜度のきつい所ではズルって登れない。
同じラインをたどれない、そんな箇所が何度かあった。しかもそのライン無駄な回り込みなどが一切無かった。
達人級の集団がこんな辺鄙な山間に来て見事な技を披露していた。びっくりだ、凄いヤツらがいたもんだ。
以前平湯エリアで山遊びした時も似たようなことがあった。 ひょっとしてあの集団か?・・・
細尾根を過ぎると木立無しでなだらかになり景色が通り北アの眺めが素晴らしい。
上着を脱いで疎林間を進む。達人級トレースは昨日の雪で埋まっていたり出ていたり。
時々ダンとかドンの音がこだまする。
30分くらいの間に4回聴く。どこかで雪崩てるようだ。
やがて樹間が狭い杉の植林帯に突入、トレースが明瞭、おまけに赤テープがあったりして助かる。
植林帯を抜けてブナの疎林になるとまたトレースが消えたり出て来たりで結局自分たちのラインで進む。
達人級トレースの残痕は時々目印になったりして助かる。
標高1180m付近で尾根の主とでも言うかブナの巨木が現れる。立派で神様が宿ってるみたい。
過ぎると次第に顕著な雪のウェーブが出てくる、風の通り道だ。
尾根芯で等高線1430mに来ると・1491に登らず南側を上げ代10m持たせる感じで水平トラバース開始。
・1491の東等高線1440mに来ると熊沢からの登りトレース痕を発見して交差、四叉路になる。
てっきりそのトレース痕は自分たちよりも先にもっと下で・1491を巻いた達人たちのものと思う。
でもなんか違うような気もする。
しかもおかしなことに熊沢からの登りトレース痕は・1491と稜線・1611へ向かうように分かれていた。
・1491のピークに用は無く・1611への尾根へ進む。すぐに発達中の雪庇が出てくる。
若干数mを下げて最低鞍部から・1611への最後の登りに入る。少しして雪庇風上がアイシーになり判断場面。
今日はアイゼンもクトーも持ってこなかった。そんな場面が出てきたら迂回か撤退を決める作戦だった。
古い記録によればこの後斜度がきつくなりツボ足ラッセルになる模様、今回は氷化面が現れるかもしれない。
突っ込んで進退窮まるとヤバい。お助けザイルなんかも用意はしてない。
前進はやめて別ルートを探ることに。
ただ考えさせられるのはあの熊沢からの登りトレースだ。なぜあんなところに・・・
しかも下降していったシュプールやトレースがこの一帯にはどこにも無かった・・・ 謎々だ!
よく考えて整理する。昨日の達人集団はこのアイシーな尾根を詰めたのは間違いないだろう。
下りは別な斜面を選んだ、そしてそれは熊沢の下方のどこかへ降りた。
・1491へ登るために熊沢の下からあのトレースを付けた、あのトレースは・1491の迂回ルートでは無い!
僕たちの欲する別ルートは達人たちの滑走斜面にあるのではないか。その場所を見つけるしかない!
雪庇とアイシーの尾根(西尾根)から一本南の尾根(南西尾根)へ移動する。
雪庇の弱点からオープンバーンに入り込み、一人ずつ横断して隣の尾根に乗る。
尾根上ここにも発達中の雪庇はあったがトレース痕もシュプール痕も無かった。
南側(南西沢)を覗くと広い沢内にシュプール痕らしきもの発見、明瞭な登りトレースも発見する。
トレースはあとでカモシカのものと判明。際どいトラバースで沢内に入り全体を眺める。
右岸は疎林が稜線近くまで続いていて傾斜はそれほどきつくない。ただし上部尾根の雪庇崩壊に注意だ。
ここが弱点だ、シールで登れる。萎えかけたモチベーが復活、でも時間切れが迫っている。急ごう!
お尻に筋肉痛が残っていて今までかばった歩きをしていたがここはガンバリ所だ。痛いなんて言ってられない。
話をだいぶ戻すが一ヶ月前の肋骨打撲回復から間もなくして原因不明の筋肉痛が右臀部に現れている。
このためいつもスピードアップができないし雪豹さんから山行都度に芍薬甘草湯の薬を頂いて服用している。
ジグをガンガン切って稜線を目指す、雪崩警戒場面も二人でワーク。
進んでいくと登りトレース痕が出てきて??? 
達人たちは美味しい斜面だからお代わりで登り返した、そう解釈しておこう!
13時に稜線着、・1611は目の前だが本峰は北500mの離れたところだ。
自身と雪豹さんに激を飛ばし稜線をラッセルする。
いくらかアップダウンあるが堂津岳・高妻山・戸隠山が応援してくれた。
なんと雪庇下にトレース痕を発見、達人たちは奥西山本峰まで行っていた。これまたビックリ!
13時半登頂!雪豹さんやったね!諦めず頑張った甲斐があったね。
彼女曰く「風吹よりも充実度高いしグレード高いわよ」  そのとおりだよ。
記念写真とお腹を満たしたら帰ろう。シール外さずに・1611までもどりこちらもピークを踏んでおく。
さあお楽しみタイムだ。自身が先頭で入って安定確認、雪豹さんを呼んでシャッターバシャバシャ!
何度も繰り返して熊沢の沢芯標高1350mまで落とす。睨んだ通り登りのトレース痕を発見。
100mの登り返しで僕らのトレースに戻るが欲出して・1491ピークまで登ることに。
ピークからの堂津岳はカッコ良かった。今度はあの山を目指そう。
シールを外す、林道の登り返しまで用は無い。雪豹さん行きますよ GO!
いくらか滑ったところで久々に登場、妖怪イタツカミ現る!
ワックス塗り塗りやって仕切り直しGO! 雪のウェーブは飛びまくった。
あっという間にブナの巨木、あっという間に杉の植林帯。
ここでショックだったのは雪豹さんに付いて行けない事態になったこと。
傍らで見ると下手っぴな開脚滑りなのに有り得ない急回転ターンをやってみせたり、
凹凸地形をはじかれず滑らかにスルーできたり、それらが狭い樹間で実現できてることに驚く。
ブルモリΩを乗るようになってから恐るべき進化を遂げているようだ。舌を巻くぜ!
無木立展望斜面まで戻る。川挟んだ対岸の奉納集落の民家と同じ高さだ。
細尾根を戻らず北斜面に入り無難にこなし林道に降りて17時丁度。
今日3度目のシールを張って林道登り返し、林道入口の駐車地に戻ってゴール!
時間遅くなり反省点多いけど楽しくも勉強になった山スキーでした。
雪豹さんありがとうです。またやりましょう!

                              -THE END-

-追記-
前日に入った達人者たちが判明!
やはりあの山スキーヤー集団は松本市?を拠点にしてるシーハイルであった。
少なからず前日のトレース痕にはお世話になった。
シーハイルの皆様ありがとうございました。
おかげさまで山頂に届きました雪豹共々感謝感謝です!

-追記2-
この山行ルートで行かれる方にチョットアドバイス。
・1611へ直に登れる西尾根は狭く雪庇もでているので登りに使えても下りは適さない。
なので始めから熊沢沢芯の標高1350m経由(帰りの登り返しルート工作も含めて)で
コース設定した方がいいと思う。しかも滑るなら・1611の南西沢がオススメです、雪崩注意だけど。