三連休二日目はこれまたF名人”オススメ”・・・というか名人が行きたくてたまらないコースに参加。
八ヶ岳連山の横岳を目指す。今は乗鞍岳が自身のホームであるが以前のそれは八ヶ岳であった。
何度も通って滑って遊んだのは連山の西側で東側はひとつもない。
今回F名人から東側から硫黄岳か横岳に行ってみないかとのお話があり”是非に・・・”の次第になる。
早朝暗いうちから野辺山高原に入ると吹雪。R141のとあるコンビニで待ち合わせし海ノ口へ。
道路は見た目20㎝の新雪、しかもそこかしこに登り坂があり、FF軽自のマイカーはアクセルベタ踏み。
スピードメータは80キロオーバーだが実速度は30キロと出ていなかった。
スリップしまくりで登山口の駐車場までは無理かも、名人御免!を覚悟したがナントカ持ちこたえてセーフ。
ヘッデン点けて入山開始。予想外に雪少ない状況を見て、どうしようと悩むF名人。
一か八かで横岳に腹を決め杣添尾根登山道に入る。
昨日か一昨日のツボ足トレースはあるがスキーでは歩きにくい。尾根登り方向を見て左の沢へ進入。
順調に進んで地図上の標高点・2262で再び登山道に合流、その先は尾根芯での登りになる。
標高2580m付近で樹林帯を抜けるとここで初めて視界が広がり、頂部が雲にかかった連山の雄姿が拝めた。
野辺山高原方向は晴れていて八ヶ岳の裾野が広い。
横岳(三叉峰)山頂直下の杣添尾根上は雪が風で飛ばされ地面の露出多し。
進路を変更、F名人の提案で雪面が繋がる北側の横岳(無名峰)へ。
山頂直下に近づくと結構な急斜面、雪崩そうな不安定さは無かったが新雪下には堅雪面があり直登を諦める。
迂回して稜線に出て石を踏みながら登頂。すでに周囲はガスガスで景色皆無。
さっさとシール剥がして滑降タイム、山頂からGO!肝心の滑走写真を撮り忘れて鬼門の樹林帯へ。
そこから先は自身にとっては地獄になった。樹林帯と言うよりは密林帯でせまい登山道の中を滑る。
やや疎林になるとF名人が名人と呼ばれる所以の滑りを披露。
まるで手品を見てるかのように狭い樹間をスイスイ、真似するも回避できずことごとく立ち木に激突。
雪で隠れた倒木に気付かず板先が引っかかって前方宙返りしたり、
枝に引っかかって反転後ろ向きに滑って段差から落ちたりとヘルメットとゴーグルを
着用しててよかったと思う場面も数回あった。都度名人待たせてゴメンナサイ!になる。
やっとさで林道に出て苦行から解放。F名人はのたまう、「いやー、今日は快適だったよ、久々に堪能した」
駐車場に戻る途中で単独スノーシュー登山者に出会い尾根状況を説明。
クルマに戻ると上がって来るときはヤバかった道路は除雪され帰りの心配はなくなる。
解散前にF名人からお話を聞く、明日はYSHR先生と小谷里山探訪を予定、悪天の中の地獄旅になるらしい。
家には帰らず直接向かうとのこと。今日は地獄だったが彼らが言う地獄とはいったいどんなところなのか?
たぶん普通の山スキーヤーでは戻れぬ世界のことかと思ったりする。
2018年2月11日(日)
八ヶ岳連山横岳無名峰(標高2829m)
天気: 雪時々晴れ時々ガス
メンバー: F名人、maoyuki
コース: 海ノ口登山者駐車場 → 杣添尾根 → 横岳無名峰 (往復)
タイム
5:55 海ノ口自然郷登山者駐車場(標高1750m)
8:10頃 杣添尾根上・2262
10::00頃 尾根上標高2650mトラバースポイント
10:53 横岳無名峰(標高2829m)
11:20頃 尾根上標高2650mトラバースポイント
11:45頃 杣添尾根上・2262
12:44 海ノ口自然郷登山者駐車場
横岳無名峰山頂にて
駐車場からしばらく車道を歩くと東屋のある杣添尾根登山口
標高2580m付近 樹林帯を抜けたあたり 正面横岳三叉峰の雪付きが悪るそう 右の無名峰へ
ダケカンバの向こうに野辺山高原
沢斜面での名人の滑り これくらいの疎林は僕でもどーってことないが標高2300m以上の尾根芯は苦行
杣添尾根登山口
-THE END-