超大型台風21号が近づく週末土曜日、予報での信州の天気はどこも雨または曇りで山遊びは絶対不向き。
そんなときにマーコ&ロミーの山猫姉妹からボディガードまたはクマへの身代わり用餌の依頼がやってくる。
お願いがあるの・・・♡と言われて断れないmaoyuki.。好きでたまらない姉妹たちに一肌脱ぐ。(とここには記述)
信州百名山登頂達成を目指す妹ロミーさんのために今回姉が選んだのは戸隠の南外れにある荒倉山だった。
里山で主峰の”砂鉢山”を経由し鬼女伝説の岩屋や古道を巡るなど通な山ヤを唸らせる周回を実行。
滑りまくりの登山道や沢荒れで寸断された下山道に一部難儀はしたものの最盛期の紅葉を楽しむ。
かろうじて本降りの雨に当たらず、運もツキもある山猫マーコさんの引力を再確認。
ロミーさんは信州の名山をまたひとつ減らし百山完登までカウントダウンに入ったようだ。
入山前に真っ黒なオス鹿には出会ったものの、あやうく襲撃獣の餌にはならず、
そして自宅ゴロ寝の不健康暇つぶしにもならなくて良かったと山猫たちに感謝感謝!!

2017年10月21日(土)
荒倉山(砂鉢山 標高1432m) 
天気: 曇りまたは小雨
メンバー: 山猫姉妹(マーコ&ロミー)、maoyuki
コース: 竜虎隧道 → 鬼女紅葉の岩屋 → 安堵ヶ峰 → 霧見山 → 砂鉢山 → 地蔵峠               
      → 尾倉沢古道 → 一ノ川橋 → 尾倉沢林道 → 釜石林道 → 紅葉の岩屋ウォークロード入口 
      → 釜石 → 鬼女紅葉の岩屋 → 竜虎隧道
タイム
8:22 竜虎隧道(駐車地)
8:26-30 鬼女紅葉の岩屋
8:38 安堵ヶ峰
10:14-35 砂鉢山
10:58 地蔵峠
11:50-12:05 一ノ川橋
12:24 尾倉沢林道分岐
13;08-10 釜石(ウォークロード上)
13:16 鬼女紅葉の岩屋
13:19 竜虎隧道(駐車地)

                        荒倉山(砂鉢山)山頂にて
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             竜虎隧道入口の駐車地から出発  鬼女紅葉の岩屋まで100m
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                            鬼女紅葉の岩屋
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           安堵ヶ峰からの登り  濡れた落葉の上は滑りまくり  登りで姉妹に離される
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                          お地蔵様があったりする
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 砂鉢山頂までは危ないクサリ場をやり過ごしたり、際どい片斜面のトラバースや数回のアップダウンがある
 爪を持っている山猫たちは別として、普通人maoyukiはこの道を戻ることは有り得ないし決まっても却下。
 ということで登頂後、下山路を他に求める。       
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                           この草の実は何だ?
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                    ガスが取れると色付き斜面が現れたりする  綺麗!
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 地蔵峠にて  マーコさんは以前に大沢口から単独で踏み跡怪しい登山道を誰にも会わず山頂を往復。
 地元民の生活道なのか獣道なのか分からないまま突っ込んで行ったらしい。 よくやるわ!
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        尾倉沢古道の中間から下の沢は増水跡で山道が崩れてるところが数ヶ所あるイメージ 11

      一ノ川橋   尾倉沢林道に出たが土石崩れの爪跡はここにも   林道を少し下る
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    釜石林道出合   ここから一足先にクルマ回収で先行  お姫様たちはごゆっくりと・・・
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     クルマ回収して車道を戻る    山猫さん達が捕ったアケビ、美味しかった  ブドウは?な味
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-備忘録-
ここのところ休日と晴天の巡り合わせが良くない。
今週末も接近する台風の影響を受け土日の天気は悪い、とはいっても比較的土曜のほうがマシ。
高い所はまず雨なので台風からちょっとでも遠いところで、しかも低山が好ましいだろう。
山猫さんもそう考えてか前日朝からメールが届く。行き先候補はふたつ、天気予報次第で夕方まで未決。
職場はトラブルで徹夜&通常出勤、なんとか夕方には帰宅。再び山猫さんからのメールを見ると朝のまんま。
いちいちメールのやり取りやってる場合ではない。ここは決めるときは決める・・・の話を進めることに。
TELで直接会話。マーコさんを捕まえてあれをしろこれをしろで25分もグダグダ言ってしまった。
しかも言い忘れを思い出しセカンドコールまでしてしまう。傘や着替えも忘れるなと。
ところがあとから話を聞くと、彼女オレだけを相手してる場合ではなかった様子。
お家のエコネットが原因不明のシステムダウン、夏の頃から修復を繰り返し、この日もメーカーと対応中だった。
応急処置でPCとネットは繋がるものの、家電とはイマイチみたいで電力計測などがまともにできない状態。
しかも連絡取れない妹ロミーさんにもイライラ。そんなところへmaoyukiのグダ電。人の気も知らいないで・・・。
そうとはつゆ知らず、オレを手本にすればいいと呑気に自画自賛、事情を知るとオレってマヌケだった。
しかも恥の上塗りまでしてしまう。翌朝某駐車場に集合し、山猫号に全員の荷物を移して出発。
この時自身の着替えを移し忘れクルマ移動中に気付く・・・言ったことを思い出すもあとのまつり、視線が痛い。
予定より早く現地に到着し、登山開始も前倒しになる。
始めに紅葉の岩屋へ。怪しげな洞穴を前に記念撮影では写真に何か写らないか?と気味悪るがってパシャ!
本格登山道に入って安堵の峰(コル)に乗り、稜線伝いの急登へ。その道落葉がいっぱいのっていて、
しかも雨でぬれて滑りまくり。登りはどうにかなったものの下りは五分五分で滑落すると予想。
一方、山猫姉妹はどこに爪を隠していたのか、手こずらずスルスル登って行きどんどん離される。
クサリ場は捕まっていると心配なかったが、片斜面のトラバースは滑りそうで一人かなり気を使った。
山頂までのアップダウンを加味すると、間違いなく登りより下りに時間がかかるし、滑落リスクが大きい。
できれば下りは避けた方が良いだろうと自身は判断、二人に相談。
稜線上の大岩を迂回したり、イワカガミの群生地で花畑を想像したり、ブナやシラカバの美林を通り抜けていく。
展望なしの砂鉢山山頂にはお早い到着。長めの行動食休憩をとってから自身の提案で尾倉沢古道で下山。
沢の中間部までは往路よりもずっと歩きやすい下山路で途中にはサラシナショウマの群生地もあったりする。
ところが沢本流部に出て一変。沢底が削られた渓相になる。
右岸から左岸へ登山道が移り、下っていくと沢は土石流による倒木流木の荒れ放題。登山道も部分寸断。
しかも沢底が一段と深くなり、エグい削られかたをしているところもあった。
左岸から右岸へ戻る所はかつて丸木橋があったであろう。今は土砂と大石と流木で覆われ無残な様。
とんでもない大雨による増水であったと思われる。せっかく整備され復活した古道なのに痛ましい。
尾倉沢林道に出ても土石流被害はあって舗装路の一部は寸断されていた。
集落の水源施設横を過ぎて間もなくで釜石林道分岐、ここから林道とウォーキングロードを使って駐車地へ。
ざっと300m余りの登り返しになり、ルート変更の言い出しっぺもあって自身がクルマ回収に先行する。
急登場面で喘いでいると釜を背負った鬼の様子をした岩を見つけたりする。
本日2回目の紅葉の岩屋前を通って駐車に戻り、回収して下っていくと間もなくで元気に歩く山猫たちに合流。
手土産のアケビと山ブドウを頂く。種いっぱいだったアケビは甘くて美味しかったけどブドウは?の味だった。
全員無事に下山、天気は大崩れせずにもってくれた。これも山猫姉妹のおかげ、感謝。また次回よろしくね!

荒倉山の紹介
信州百名山のひとつ荒倉山は戸隠と鬼無里の境にある里山で砂鉢山・霧見山などの山塊の総称らしい。
山頂まで樹木(小規模のブナや白樺)で茂っていて、一部に岩肌や崩落?の大岩が登山道沿いに幾つかある。
展望はお世辞にも良いとは言えないが林間の隙間から北アルプスや戸隠奥の山々が望めると思われる。 
お花が豊かなようで霧見山稜線上のイワカガミや尾倉沢古道沿いにサラシナショウマの群生地がある。
今回は天候不順でいささか紅葉は鮮やかでなかったが晴れると素晴らしいのではないかと思う。
山の東側に伝説の鬼女、”紅葉の岩屋”の名勝があり、近くのキャンプ場ではもみじ祭りが予定されていた。
砂鉢山の南側には柵(しがらみ)と鬼無里の地区を行き交った古道があって近年になり会が立ち上げられ復活。
地域の財産・観光資源になっている。
現在尾倉沢古道は増水跡で荒れていて道は崩落消失部分があり通行は一般的ではない。
また写真”地蔵峠にて”の中に案内標識に「押出し登山口1.1km⇒」があるがこの峠で通行禁止となっている。
大沢登山口からのルートは山猫さんの以前利用当時通りなのかどうかは不明。
結論として四つの登山口(竜虎隧道口・一ノ川橋口・大沢口・押出し口)を有するも一筋縄では行かない山。 

                              -THE ENDー