こんにちは。夢分析の心理カウンセラーやなぎです。

私がカウンセリングを受けた方の考え方（というよりもユング的な考え方）は、『足りないところを補う』というよりも

『足りない部分があることがもはや問題でなない思えるくらい、良いところを伸ばしていく』

という考え方でした。

ただ、足りないところが補われる場合とちがって、良いところを伸ばしていくという考え方には微妙な部分があります。

それは、以前問題だと思っていたことがもはや問題ではなくなってしまうことによって、自分のスタートポイントが分かりづらくなってしまう、ということです。

つまり、どれだけ良くなったか、ということがそもそも認識しづらくなってしまうのです。

良くなった点について、第三者からはよく分かります。

というのも、第三者はビフォーとアフターの両方の状態について知っているからです。

しかし、本人は以前の良くなかったビフォー状態をあまり覚えていなかったり、知らなかったりします。

そうなると、「何がどう改善されたのか良く分からない」といった物足りなさのようなものを覚えたり

「結局のところ、私には改善の余地なんてなかったんだ」といった失望感を生じてしまうかもしれません。

ものごとを比較するためには『どれだけ違いがあるのか』ということを認識できなければ、適切な比較などできませんから、そういった感情が生じてしまいがちではあります。

そうならないためには・・・

どこがどう改善されたか、そして改善されたことによって、本人がこれからどうなっていくことができるかということを第三者的な視点から伝えることに加えて

先の物足りなさや失望感に対しては、第三者的な視点をフィードバックすることによって、改善した部分についてご本人における自覚のようなものを感じられることが大事だと考えます。

生きていれば気分がダウンしたり、問題が生じたりすることもままあります。そういう時には、ものごとをネガティブに捉えがちになります。

そして、「カウンセリングで得られたり変わったりしたことを現実生活に役立てられていない」とか「カウンセリングに意味があったのか？」といった考えが出てくることもあります。

こちらでのカウンセリングを終えられた方でも、そういう点について共に見直すことによって、カウンセリングの意味を確認できたり、落ちてしまった気分や感情を元に戻すことができます。

今でも時々そういう気分や感情になってしまうことがある、という方はご相談ください。

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