こんにちは。夢分析の心理カウンセラーやなぎです。

実は、前回の記事で書いた『役割』のことは、今回の記事の前振りでした。

人は他者との関係の中で、ある種の役割を演じることを求められます。

親なら親としての、子供なら子供としての、パートナーならパートナーとしての、友達や同僚ならそういったものとしての役割をとることを求められます。

また、そういう役割というものは最初は他者から押し付けられて形づくられたという部分があったかもしれませんが

徐々に期待された役割を自動的に果たせるようになります。

これは役割がこころの中に形づくられたという意味で、『内在化』された役割といえます。

ただ、役割を『自動的』に果たすようになれることは、社会の中で生きていくにはとても必要なものである一方

それが望ましくない状況というのもあります。

その一つが、『何にも言わずに、ただこちらの言うことに耳を傾けてほしい』という状況です。

大きな失敗をしたり、希望がかなえられなかったり、判断が難しいようなことに直面していたり

といった状況にいる場合には、アドバイスめいたことや倫理的なことを言ったりせずに、単に耳を傾けてほしい、と思うことはほとんどどの人が経験しているはずです。

ただ、先に述べたように、『役割』の遂行は無意識的・自動的になされてしまうことがほとんどなのです。

本当は単に話を聞いてほしいだけなのに余計なことを言われてガッカリしたり、話す気持ちがなえてしまったり、怒りさえ感じたりした

ということは多くの人が経験しているはずです。

とはいえ、これは自動的な反応なので致し方ない部分もあります。

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黙って耳を傾けることができない１つの理由