こんにちは。夢分析の心理カウンセラーやなぎです。

たまたま目にした『不審者』という言葉。

テレビなどでもよく『不審者』という言葉はよく使われますね。

意味合いとしては、『何をしでかすか分からない人』とか『素性や人物が分からない怪しい人』という意味として使われているということになるでしょうか。

しかし、本来の意味は『審（つまび）らかでない』、つまり『詳しくは分からない』人ということです。

今の使われ方では、この言葉にはずいぶんネガティブな意味合いが持たされてしまっています。

しかし、逆の見方をすると『審らかに知っている他者』ってどれくらいいるのでしょうか？

夫婦でだって知らなかった過去、経験、感情、考え方を相手がもっていてビックリすることがあります。

親のことだって、知らないことがいっぱいあるはずです。

特に、親が結婚して家庭を持つ前のことなんて、あまり耳にする機会がないので、他のルートから入った情報で「親ってそんな人だったの？」と思うようなことも多いはずです。

兄弟姉妹ではどうでしょうか？

年代は近いので、親などにくらべたら共有している情報はその分多いかもしれません。

ただ、兄弟姉妹の場合、性格や気質が大きく異なっていることも多いので、意外に分かっていない部分も多いものです。

このように、これだけ近い関係にある人たちのことでさえ、意外に人はよく分かっていないのです。

もっと言うと・・・

あなたは自分のことをどれだけ分かっているでしょうか？

自分自身のことを押しが弱く、控えめで、消極的な人間だと思っていたけど、他の人の意見を聞いてみて分かったのは・・・

実は案外そうではなく、時には（自分の感覚とは違って）図々しいとさえいえるような押しの強さがあったりとか、グイグイくるような積極性があったり、というイメージで他人からは捉えられている、ということもあります。

ここまで書いてきたことははあくまで顕在的な意識の部分です。

心の中のより深い部分まで考え合わせてみると、あなたにとって『審らか』な人がいると言えるでしょうか？

例えば、夢の中に出てくる状況、モノや事、人、関係性といったもののうち、現実に知っていたり、説明できるものってどれくらいあるでしょうか？

このような意味でいえば、わたしにとって『不審者』でない方などいません。

あなたにとっての『不審者』ってどんな人でしょうか？

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不審者？