芸能なり創作活動の分野で生きてゆかんとする人間なら、自分は“天才”、“才能に恵まれた存在”なんだと、
たいがいそう思っているもんよ。

僕だって、そうよ。
 
もちろん錯覚に過ぎない。が、そういう内なる自信がどうしても必要だ。

 

が、いざ作る段になれば、
 
(自分にはなんの才能もないんだぞ!)
 
と思うことが肝要だ。

あのビートたけしさんだって、そうなんだから。

そう思ってさえいれば、いかに分かりやすく伝えようか、とか、面白く感じてもらおうと、
一生けんめい考え、創意工夫するようになる。

天才だ凡才だなんだっていうのは、他人が評価を下すものだ。