〜第1回目〜


私はごく普通の一般家庭に次女として産まれた。幼少期から2つ上の姉を見て育ってきた。両親からの愛もあった。

ただ、母親は少し違った。教育の範囲と言われればそうなのかもしれない。が、幼少期の私にとっては母は恐怖でしかなかった。


母は、宿題をやっていない姉の頬を叩いたり、何かできてないとすぐに叩く。泣いててもそのまま。行動が遅いと「10.9.8.・・・」と数え出し、0までに行動を起こさないと叩いたり殴ったりが当たり前。父もそれを見てるだけ。

小学校に上がる前の私はそれが怖くて(姉よりもちゃんとしなきゃ)と考えるようになっていた。


小学校に上がってからは低学年まではちゃんとしたいい子だったと思う。高学年に上がってからは少しずつ怠けてしまった。
そこから私は母と喧嘩をするようになった。


夏休みの宿題をなかなかやり始めなかった私に母は注意をした。私は少しずつ始めようと思い机に向かった。だが、やる気が出ない。夏休みの宿題が億劫だったのは私だけではないはず。

少しずつ始めてはいたが、やはり怠け始めてしまったのだろう、母は「10.9.8・・・」と数え始めた。
(ちゃんとやってるのに)私は心の中で思った。


そこからはどうなったのかあんまり覚えていない。ただ、母と口論しているうちに自分も頭にきて、近くにあった延長コードで自分の首を締めていた。何があったのかは詳しくは覚えていない。ただただ、死にたかったのだろう。


この話は私が小学校4年生の頃の話

〜第1回目 fin. 〜